きび六

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緑いっぱい!写真映えする中国庭園【まきび公園】@真備町

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倉敷市真備町(まびちょう)の中国風庭園のある「まきび公園」に行ってきました。

 

場所は小田川が高梁川に合流するあたり。井原鉄道の吉備真備駅から徒歩10分の場所。

 

 

町名や近くの駅名からも分かる通り、この地は奈良時代の学者・政治家、吉備真備(きびのまきび)の出身地で、この公園も吉備真備にちなんでいます。

 

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公園入口付近にある中華風の建物。この建物周辺に駐車場があります。

 

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屋根のとんがり具合が良いです。これはタケノコをイメージしているんでしょうか。真備町はたけのこの代表的な産地だそうです。

 

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喫茶や食事もできるたけのこ茶屋。うどん、そばなどが食べられるようです。ただし、食事は14:00まで、喫茶は15:00の注文までなので注意が必要です。

 

また、真備町は18年に大規模な水害に見舞われましたが、このたけのこ茶屋でその支援物資の受付を行っているようです。この公園までの道中でも、あちこちで被害の痕跡が見られて、まだまだ完全に復興したとは言えない状況でした。

 

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入口から公園までのスロープ。奥は小高い山となっていて緑があふれています。

 

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真備地区の観光案内地図。真備町は吉備真備の出身地以外では、横溝正史が疎開中に金田一耕助を生み出した地としても有名です。

 

小説の舞台を巡る「金田一耕助の小径」というウォーキングコースが設けられ、コスプレイベントなども行われています。

コスプレイベント 1000人の金田一耕助 - 巡・金田一耕助の小径 | 倉敷観光WEB

本陣殺人事件 (角川文庫)

本陣殺人事件 (角川文庫)

 

 

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地図の足元にはタケノコのオブジェ。推してきます。

 

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この中華風の建物は「まきび記念館」。名前は聞いたことがあるけど、何をやった人か良く分からない、という自分のような人にはぴったりな、吉備真備について学べる資料館となっています。

 

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顔出し看板もあります。吉備真備は遣唐使として二度も唐に渡っており、20年近くもあちらで過ごしたそうです。中国と馴染みの深い人物ですね。

 

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外の廊下もいい雰囲気です。

 

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右手に見えてくるのは吉備寺(きびじ)。吉備真備の出自である下道氏一族の氏寺として建立され、一時は消失したがその後再建され、江戸時代の元禄年間に「吉備寺」と呼ばれるようになったそうです。

 

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山門からして立派で趣があります。

 

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山門前にある石像。

 

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どこか親しみを覚えてしまうようないい表情をしています。

 

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山門の前から南に真っ直ぐに伸びる歩道。その先には石段があり、上ると吉備真備を祀った吉備公廟(きびこうびょう)があります。

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歩道の東側は「下の池」。

 

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3つ並んだ竜頭の口。かっこいいです。

 

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中国庭園ということで、園内には中国でよく目にする木が植えられているそうです。確かに見慣れない感じの木ばかりです。

 

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中国っぽいオブジェ。足回りのコンクリートは修復の跡でしょうか。

 

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高見章夫翁の胸像。地元の郷土史家・農学者のようです。

 

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石段近くの斜面には、何の木でしょうか、紫の花が咲き誇る木々が並んでいます。きれいですが、蜂がブンブン飛び回っていて近づくのがちょっと怖い。その先に見える建物は「竹葉庵」という茶室です。

 

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歩道の西側には「吉備真備公顕彰碑」。碑文は桓武天皇が吉備真備を讃えた言葉だそうです。

 

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その向こうは「中の池」。開窓からの石橋とその先の六角亭が、中国庭園感を醸し出しています。その先はなだらかな斜面。

 

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池には鯉が泳いでいます。

 

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円形の窓が付いた門。丸い入り口からのぞく石橋と六角亭の写真はベタですけど、絶対に写真を撮りたくなる構図です。

 

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六角亭。ここからの景色は確かに異国情緒がありました。

 

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六角亭の裏にあったパンダのオブジェ。一瞬どうなってんだ?と考えてしまう悲しい破損の具合です。

 

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「中の池」の南側には小川がつながっていますが、ほとんど水は流れていませんでした。

 

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この小川沿いを西へ。ホタルを育てているみたいですね。夏にはホタルが舞うのを見ることが出来るんでしょうか。

 

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この辺りは楓の木が植えられていて、紅葉の季節にはきれいそうですね。その地面にはいい感じに苔がむしています。

 

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小川から少し離れて山際に行ってみます。

 

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ここにも中国風のオブジェ。欠けてしまった手が物悲しさを感じさせます。

 

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公園内には、この写真のようなオブジェのない台のみがいくつかあるんですが、これらは全部誰かによって壊されてしまったんですかね。切ないです。

 

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ここは、石碑やオブジェが並ぶゾーン。

 

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カタカナが書かれた球体を乗せた亀。吉備真備はカタカナを発明したとも云われているので、それを表しているのでしょうか。

 

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吉備真備記念碑。吉備真備が遣唐使として過ごした中国の西安市にも同じ碑があるそうです。西安で記念碑設置、日本庭園が作られた後、真備町でも同じ記念碑を設置、中国庭園を作ったというのが、この「まきび公園」整備の経緯みたいですね。

 

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記念碑の左側は「ぼたん園」となっています。その後ろの山道は展望広場へ続く散策路。

 

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もう時期的には見頃を過ぎてしまっていましたが、ぼたん園は結構な広さがありました。

 

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それでも奥の日があまり当たらなさそう所で、いい感じに咲いているのもありました。見頃の時期はきっと壮観だと思います。

 

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奥まった所にひっそりとある「上の池」。

 

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ここは緑が深くて、ちょっと怖さを感じてしまいます。畏怖の念というか。どうやら近くに暴走族のお気に入りのコースがあるらしく、遠くで爆音がしていますが、それすらも趣があるような気がしてしまいます。

 

まとめ

決して大きな公園ではないですが、中国風の庭園となっていて写真を撮ったりしながら散策するには楽しい場所でした。

 

ゴールデンウィーク中に訪れたので、混雑しているかなと思っていたのですが、ほとんど人はおらず、まばらだったのは意外でした。ほとんどが散歩をしている近所の人のようです。

 

なだらかな斜面になっており、池も多いので、家族連れで遊んだりするのには、もしかしたら不向きなのかもしれませんが、そのかわり、公園で静かに過ごしたいという人には最適かもしれません。ただこの日はたまたまで、いつもは混雑しているという可能性もありますが。

 

まきび公園

住所:倉敷市真備町箭田3652−1

駐車場あり

 

 

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