津山市にある日本庭園「衆楽園(しゅうらくえん)」に行って来ました。
場所は津山市役所の北側で、周辺には津山中央公園グラウンドや津山商高があります。津山駅からは車で北に10分弱ほどの場所。
「衆楽園」は正式名称「旧津山藩別邸庭園」で、津山藩2代目藩主、森長継(もりながつぐ)により1655年頃に造られた池泉回遊式の大名庭園。京都の仙洞御所を模していると言われています。
南北に長い庭園の南側にある赤門(正門)から入場。ちなみに衆楽園は国の名勝に指定されています。
広大な園内の中央には大きな池が広がっています。日曜日の昼すぎですが、あまり人の姿はなく、のどかな雰囲気。
隣の高校の部活の声がよく響いて聞こえてきます。最近は部活の練習中に音楽流したりもするんですね。この時流れていたのは津山だから勿論B’z、ではなく、あいみょんでした。
池には島が4つ配置されていて、これは「紅葉島」。島の中央の大きな松は「皇太子殿下御手植松」だそうです。
池では水鳥たちが泳いでいます。
橋を渡り「紅葉島」に。向こうに見える建物は「風月軒」。茶室になっているようですが、中を窺うことは出来ませんでした。
池には鯉も泳いでいます。ただ、そんなにはいないみたいでした。
橋のかかっていない島「蓬来(浮島)」には、水鳥たちがたくさん憩っています。
この中央にいるのは川鵜でしょうか。とさかのようになった頭が格好いい。
シンクロナイズドスイミングのように息ピッタリで潜っている鳥たちもいました。
下ばかりに注目していたのですが、ふと上のほうをみると木の上にアオサギが突っ立っていました。違和感がすごい。
「風月軒」の北側にあった灯篭。兼六園ぽいです。
この石橋は若干ぐらぐらして、渡るのが怖かった。
左に見えるのが3つめの島「中島」で「清涼軒」が建っています。その向こうの対岸に見える建物は左が「余芳閣」で右が「迎賓館」。どの建物も中を見ることは出来ませんでした。何かイベントなどで公開されることがあるんですかね。
「中島」に渡って南側を見ると、遠くにうっすらと、そびえ立つ津山城址の石垣が浮かび上がっています。かなり壮大で惚れ惚れしてしまいます。
中島に生えていたこの松は、なかなか立派な枝ぶり。
その下の池には水鳥。
庭園の北東側は「曲水」と呼ばれており、曲がりくねった小川が流れています。
川のせせらぎに心が落ち着きます。そして、張り巡らされた木の根がすごい。
「八ツ橋」を渡った向こうは4つ目の島「霧島」。少し小高くなっています。
庭園の北の端の方までやってきました。緑の苔がきれいです。
西側の奥にはひっそりと句碑が建っています。
絲櫻(いとざくら) 水にも地にも 枝を垂れ
山口誓子の句で、昭和54年にこの衆楽園に訪れた際に詠まれたものだそうです。
園内には絲櫻(=しだれ桜)やソメイヨシノなどが植えられていて、満開になる春にはなかなか見事な景色になるみたいです。その他、ツツジやスイレン、紅葉、雪景色と季節によってさまざまな表情を見せるとの事。
こちらもひっそりと佇む灯ろう。
北の奥の方は木が多く植えられており、林のようなひっそりとした雰囲気。
見えてきた小さな門が、この庭園のもう一つの入場口「裏門」。 出たところには住宅地が広がっています。
池の反対側に回って、やって来た正門まで戻って散策終了です。途中の余芳閣や迎賓館がある辺りに「衆楽茶屋」という休憩所がありましたが、冬季は休業との事。ここには自販機やトイレもあります。
駐車場
赤門(正門)の前に駐車場あり。ここはあまり広くはないのですが、この前の通りの南側には、かなり広く停めやすい「津山市役所前駐車場」があるので、こちらに停めてもいいかもしれません。
まとめ
津山の町中にある広い日本庭園。大きな池を眺めながらのんびり歩いていると、段々と心が癒されてきます。やはり水辺は良いですね。
無料だし、あまり人もいないし車も停めやすいしで、気軽に訪れられる庭園です。ストレスを感じたときにやって来るのもいいかもしれません。リラックスできます。
衆楽園(しゅうらくえん)
住所:津山市山北628
開園時間:7:00~20:00(4月~10月)
開園時間:7:00~17:00(11月~3月)
定休日:無
入園無料/駐車場あり
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