備前市にある神社「宇佐八幡宮」に行ってきました。
場所は、JR赤穂線の西片上駅から徒歩3分ほどの場所。駐車場はないので、今回は近くの備前市市民センターに車を停めました。
鳥居の両端に狛犬、その先には角度キツめの階段が続いています。
まず目が行くのはこの大きな備前焼の狛犬。高さは約1.4mあります。文政9年(1826年)の刻銘があり、市の指定文化財になっているそう。そんなに古そうには見えなかったのですが、良く見るとヒビが入っていたりしてますね。
尻尾は破損してしばらく無いままだったそうですが、最近修復をして、たまたまですが、この日がお披露目だったようです。ちなみに、狛犬に何やら作業をされている方々が写真に写っていますが、その関連作業なんでしょうね。
狛犬の前足が切れていますが、これが完成形なんですかね。
こちらは阿形の狛犬。舌までちゃんと手を抜いていません。
小ぶりな手水鉢。
これは「開運鞍」。「御神馬」を購入して奉納し、この鞍にまたがった後、奉納されている「御神馬」をお守りとして持ち帰ると、開運が成就するようです。が、御神馬を買うところも、持ち帰ってお守りとするための奉納されている御神馬もないです。
いろいろと書いてありますが、残念ながら読めません。何らかのご利益はあるようです。
境内には椿の木が。赤い花が鮮やかです。
その下にたくさんの椿の花の残骸が。花が落ちてだいぶ経っているようですが、落ちたてだったらもっと艶やかなのかもしれません。
鳥居の先には長い階段。かなりの急角度です。
ちなみに毎年3月3日のひな祭りの時期には、この階段の片側に赤い布を敷き、下から上まで(62段)人形を飾る「石段ひなかざり」というイベントをやっています。
ストリートビューで見ると、なかなか圧巻で、実際に見てみたくなります。最近ではいい意味でエスカレートして、道路上にまでお雛様たちが並んでいるみたいです。
その他にも色々な催しがあって、全体として「備前片上ひなめぐり」というイベントになっています。
階段の脇には緩やかな山道。急な階段が怖い人はこちらを通ると良いのかもしれません。
拝殿の前にまず「随神門」があります。
山道の方は途中から竹林に。
そして本殿に到着。
この宇佐八幡宮は、1336年に足利尊氏が九州を制覇できたのは豊前(大分県)の宇佐八幡宮で祈願したおかげだと、九州からの帰路に潟上村(現備前市)の富田松山の麓に祀ったのがはじまり。その後、和鹿林山(若林山)に勧請(かんじょう)され、更に現在の場所に遷宮されたそうです。
石灯籠。ちなみに「勧請(かんじょう)」ってなんだよ、ってなりますが、神仏の分身・分霊を他の地に祀ること、だそうです。アンパンマンが自分の顔の一部を皆に分け与えるようなものですかね。
どちらかと言うと小さな神社ですが、たくさんおみくじが結び付けられています。たくさんの参拝客があるようです。「石段ひなかざり」等のイベントの影響かもしれません。
振り返って見たところ。階段が見えなくて、かなりの角度があることがわかります。景色は特によくはありません。
拝殿を左に回ると、本殿前にも狛犬がいました。こちらは下の狛犬とは違ってシュッとしています。
後ろ姿も男前感があります。
本殿にはなかなか立派な木彫りが施されています。
龍のヒゲがいい感じです。
本殿の屋根部分。
右側にも勿論狛犬がいました。
宇佐八幡宮
住所:備前市西片上1
駐車場なし