湯原温泉(真庭市)にある宿「湯原温泉 森のホテル ロシュフォール」に宿泊してきました。
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場所は高速道路・湯原ICのすぐ近くで、旭川の東側にある山の上にあります。車で湯原ICから約6分、温泉街からは車で10分ほどの場所。
外観
美しい紅葉を眺めながら山道を登ると現れるロッジ風の建物。山の上にあるので空が広いです。
こちらが玄関。屋根付きの車寄せがあるので雨の日でも安心です。駐車場は建物前に50台分あります(無料)。
ところでホテルまでの山道はすれ違うことが困難な狭い道路になっています。ところどころに退避所があるだけなので、なかなかの緊張感。ちなみに山道は、湯原温泉側と湯原IC側にそれぞれ一本ずつあるのですが、湯原温泉側からアクセスする方が良いかと思います。最終的にどちらも狭い細道にはなるのですが、こちらは途中まで対面通行が出来るほどの道の広さがあるので少しだけ安心感があります。
建物の左側には、コテージが建ち並ぶエリアへアクセスする小径があります。コテージとホテル間の移動は歩けなくはないですが、車で移動するほうが無難なようです。ホテルで食事をする予定の場合などはちょっと不便かもしれません。
館内
フロント・売店
玄関を入ってすぐにフロントがあり、その先が売店コーナーとなっています。売店ではお土産やカップラーメンなどを販売していますが、めちゃくちゃ充実しているというほどではありません。山の上にあるホテルなので徒歩圏内にコンビニなどがあるわけではなく、必要なものがある場合は事前に購入しておいた方が良いです。
ゲームコーナー
UFOキャッチャーなどゲーム機が2台置かれたゲームコーナー。
自販機コーナー
アルコール類もある自販機コーナー。たばこの自販機は売店にありました。
電子レンジコーナー
廊下の端にひっそりとある電子レンジコーナー。必要な人には便利です。
ラウンジ「インターラーケン」
こういう観光ホテルにはよくありますが、吹き抜けにあるのが珍しいラウンジ。中の様子が二階から丸見えなのが面白い。でも逆に入りやすいのかもしれません。ちなみにこの日は営業していませんでした。
その他の施設
そのほか館内にはカラオケルームやマージャンルーム、外にはテニスコートやバーベキューテラスがあります。
それから館内にはエレベーターがありません。といっても2階までしかない建物なので特に気にはなりませんが、必要であれば一階の客室にしてもらうなどした方がいいと思います。ちなみに館内は客室を含めて禁煙です。
客室
今回の部屋はセミダブルベッドが二つのスタンダードツインルーム。2階の部屋だったので天井も高く、広々としています。
窓の向こうは森。窓際には一人掛けソファーが二つ対面で設置され、憩いのスペースとなっています。
室内には冷蔵庫やポットが備え付けられています。湯のみとコップもあり、ティーバッグのお茶も用意されています。
デスク上には脱臭用の炭。
そしてやり出すと夢中になってしまう木のパズルも置いてありました。
Wi-Fiあり。不満のない速度が出ています。ただ部屋の中では安定していますが、食事会場などでは不安定になったので、室内のみ限定なのかもしれません。
それからベッドまわりには電源コンセントがありません。寝る前に充電しながらスマホを見たりする人には不便かもしれません。部屋全体のコンセントの数も少ないです。
浴室
ユニットバスはこんな感じ。大浴場があるのでこれで十分です。
ただ、この部屋だけなのか、トイレのレバーは押したままでしばらくキープしないと、しっかりと水が流れないのが気になりました。
歯ブラシなどのアメニティは標準的なものは揃っており、ドライヤーもあります。
作務衣
部屋着は浴衣ではなく、作務衣のようなものが用意されています。これで館内をウロウロしても大丈夫との事で、外国人ならビックリしそうですが、案外すぐに慣れます。後で気付きましたが、浴衣の上に羽織るような上着もありました。着心地も良く、はだけたりすることもないので快適です。
温泉大浴場
温泉大浴場は地下一階にあります。階段手前の暖簾に大きく書いてありますが、ここは厳密には「湯原温泉」ではなく、湯原温泉郷の一つ「下湯原温泉」のようです。
階段を降りてすぐが大浴場。部屋のバスタオルを持って向かいます。
階段の手前には「密」を避けるために、現在の浴場の利用状況が分かるホワイトボードが設置されています。こんなアナログなやり方だからどうせいい加減だろうと思っていたのですが、これが思いのほか正確なので驚きます。特に張り付きで従業員がいるわけではないので、いつどうやってこの数字を更新しているのか不思議。実は裏でハイテクなシステムが構築されているのかもしれません。
浴場は、大浴場、ジェット風呂、露天風呂、サウナ、水風呂など種類が豊富。ただ、それぞれのサイズが小ぶりで、知らない者同士が三人も入ったら、気まずい距離感になってしまいそうな感じです。他の人の動きを見ながら、空いた湯に入っていくとスムーズです。ただ露天風呂だけは少し離れたところにあり、他の場所から様子を窺うことが出来ないので、混雑時にタイミングよく露天風呂に入るのは難易度が高いかもしれません。
なかなか難しいですが、混みそうな時間を避けられれば、露天風呂からの景色もきれいで、ゆったりとした時間を過ごせます。温泉は無色透明で臭いもありませんでした。
二つの大浴場は倍くらい大きさが違い、夜と翌日朝で男湯と女湯が入れ替えられます。深夜には入れない時間帯もあります。脱衣場には鍵付きの小さな貴重品ロッカーがあるので、部屋の鍵などはそこに入れておくと安心です。
レストラン「ルーブル」
朝・夕の食事会場はフロントの近くにあるレストラン「ルーブル」。大きな窓で天井も高く、明るく広々としたスペースです。
この時期だけかもしれませんが、夜は窓の向こうがイルミ―ネーションで彩られます。
夕食
夕食は特選国産牛すき焼きのプラン。まずは先付の季節の小鉢。
そしてすき焼き鍋用の牛肉。
キノコや春菊、焼き豆腐など。
卓上のカセットコンロにセットされた鍋に、肉や野菜、用意されている割り下を入れて、セルフで調理していくスタイル。気ままで良いです。
それらを卵で頂きます。大きな牛肉は一枚でも食べ応えがあって、口の中が幸せ。写真の鍋の食材はすべて2人分で、最初見た時は少ないかなと思いましたが、全然そんなことはなく、肉だけでもだいぶお腹いっぱいになりました。
〆のうどん。平たい麺です。
これを鍋に投入。鍋がおそらく大人数用の大きなものなので、二人分だと少し寂しい感じになってしまいますが、味はもちろん変わりません。
すき焼きうどんの出来上がり。肉や野菜の旨味をたっぷり含んだ美味しいヤツです。
このあとご飯が運ばれてきて、漬物で頂きます。ただすでにお腹いっぱいなので、全然なくてもいいくらい。それから、ご飯に汁物があると良かったかもしれませんが、鍋が汁物だという事なんだと思います。
デザート。マンゴープリンだと思いますが、酸味が効いていて、お腹が一杯なのになぜか食べれちゃいます。
ドリンクメニュー
プラン料金とは別のドリンクメニュー。飲み放題もあります。
焼酎・ウィスキーメニュー。焼酎は、ちょっと特殊な山の芋焼酎や黒胡麻焼酎があったりして、変わったラインナップです。
ちなみに焼酎の水割りを頼んだら、仲居さんが「濃さは大丈夫ですか?」とわざわざ聞いてくれてとても親切。お願いすれば濃くしたり、薄くしたりしてくれるみたいです。
地酒メニュー。
そして充実したワインメニュー。
食後にオーダーしたドリンクが書かれた注文票にサインして、チェックアウト時に合わせて会計するシステム。なお支払いには、チェックイン時に貰える観光クーポンを使用する事も可能です。
朝食
朝食はお重に入っています。
中身は鮭の切り身と玉子焼き、ポテトサラダ、ヨーグルトなど。
梅干しや漬物、煮物の一角にいる、右下の佃煮は、柚子味噌の爽やかな風味が効いて美味しかったです。
それと固形燃料を使う小鍋の湯豆腐。
ご飯とみそ汁は、中央のテーブルで自分でよそいます。こういう朝食はご飯に合うおかずばかり。その後の食事に支障をきたすぐらい食べ過ぎてしまいがちなので、こういう自制の効くスタイルはありがたいです。
ちなみにしゃもじはたくさん用意されていて、使いまわさないように一回使ったら使用済みのケースに入れていくという方式になっていました。
炊飯器の近くにはお好みでピック出来る納豆や海苔が置いてありました。
味噌汁はしじみの味噌汁でした。しじみのエキスがたっぷり入ったアツアツのスープが、寝起きの体に沁み渡ります。昨晩飲み過ぎた人もこれさえあれば安心です。
食後のコーヒーも用意されています。窓の向こうの緑を眺めながら、普段はなかなか味わう事の出来ない、朝のゆったりとしたひとときを過ごす事が出来ました。
その他
夜中に小腹が空いてしまった人のために、夜食のラーメンが食べられるめん処「更科」もあります。(営業時間 21:30~23:00)
まとめ
温泉街から少し離れた山の上にあるホテル。夜に街の散策をしたい人には不向きですが、チェックイン後は部屋に籠もってゆっくりと過ごしたいという人には静かで良いホテルです。大人数やペット連れでコテージに泊まり、ワイワイと過ごすというのも良いかもしれません。
湯原温泉 森のホテル ロシュフォール
住所:真庭市社128−14
無料駐車場あり/Wi-Fiあり
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