きび六

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ノスタルジックな古い町並み!映画のロケ地にもなった【金浦地区】を散策@笠岡市 その2

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前回からの続きです。

 

橋を渡って久我邸の正面まで来ました。虫籠窓や格子窓など造りが立派で、じろじろと見たくなってしまいます。

 

久我邸の東側には小さな神社「恵美須神社」。

 

 

その先もまっすぐな道が続いていますが、このあたりが映画「とんび」で阿部寛が車を追って走るシーンが撮られた場所。

 

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動画と見比べると、写真左の建物の「トンボ学生服」の看板が一致するので分かるかと思います。

 

ちなみにこの「トンボ学生服」の看板のあるお店は残念ながら閉店してしまったようですが、貼り紙でお客さんに今後どの店を利用すればいいのか、親切に案内していて、ほっこりしました。

 

歴史を感じるシャッターの錆具合。この通りはかつてたくさんお店が並んでいたようで、きっと賑やかだったんでしょうね。

 

ふと足元を見ると、側溝の蓋にうっそうと生い茂る緑。

 

通りにつながる道は、車が通れないような細い道が多いです。

 

古い家屋の趣が残る薬局。

 

そして渋い看板文字の元時計店の建物。

 

奥の山の階段の先にあるのは「荒神社」。手前の土地の形を見ると、昔は間口が広く、奥に細長い建物が並んでいたような感じですね。街道ぽさがあります。

 

真っ直ぐだった通りが右に折れたところにあったレトロな理容院。2階の窓の上の小さなひさしがお洒落です。隣の工事のために立てかけられているのであろう梯子ですら、なんだか洒落てるように見えてます。

 

その少し先には渋い店構えのたこ焼き屋さん。数年前までは営業していたようですが、残念ながら今はやっていません。

 

線路をくぐってそのまま進んだところには(元)鮮魚店。とぼけた顔の飛び出し坊やがいい味を出しています。

 

だいぶ歩いてきたので、そろそろこのあたりで通りを離れて戻ります。鮮魚屋の前で曲がってみて、西に進みます。

 

レトロなタイルの外壁が素敵な元牛乳屋さん。

 

このあたりは家が建ち並び、道もそんなに広くなく下町のような雰囲気。笠岡湾が埋め立てられたおかげで、この場所は海から離れた内陸にあるように感じてしまいますが、こういうところを見ると昔は賑やかな港町だったんだろうな、と想像できます。

 

金浦湾に出ました。対岸の中央少し右くらいが車を停めた駐車場がある所。そこから右に湾沿いに歩いてきました。

 

潮が引いて干潟のようになった湾の光景がなかなかグッときます。工夫すれば映える写真も撮れそうです。

 

湾を右に進みます。奥に見える山陽本線の線路をちょうど黄色い列車が通り過ぎて行きました。

 

線路の手前の建物には映画「とんび」のポスターが貼られていました。ここは「竜宮荘」という地域のコミュニティセンターのようです。

 

この散策の合間に見た唯一のロケ地だったことが窺える光景です。考えて見れば、いっさい案内などもなく、この地が映画で盛り上がっている様子は感じられませんでした。特に観光客が来ても恩恵を受けそうなお店などがあるわけじゃないからだと思いますが。

 

*後日、同様にロケ地になった浅口市金光町の大谷地区に行きましたが、こちらは盛り上がっていました。

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線路を越えて振り返ったところ。

 

店舗の窓にはあの日からずっといる反町隆史。調べたら1999年ごろのポスターのようです。20年以上ここにいます。

 

そのまま道を進みます。このあたりは昔、商店が並んでいたような雰囲気があります。

 

ふと見上げれば電線に雀。

 

最初に歩いていた通りの久我邸と恵美須神社の所に戻ってきました。

 

そのまま帰路につこうかと思いましたが、名残り惜しいのでもうちょっと散策することに。恵美須神社の脇を通って奥に進んでみます。神社の裏には井戸の跡がありました。井戸端会議には最適そうな立地です。

 

ちょっと進むといい感じのY字路に出会いました。

 

右手は路地のような細い道。往時が偲ばれます。

 

左手を通って吉田川に出ました。この吉田川沿いも映画「とんび」に映っています。この右側の道路を北村匠海が乗る車が走り、突き当りを左に曲がって千歳橋を渡り、「トンボ学生服」の看板のある通りを進みます。

 

映画で阿部寛が住んでいた家は、左側の外灯がある建物。ここから飛び出し川沿いを通り、大通りに出て、車を追いかけます。

 

河岸には石段が設けられているので、昔はここで荷下ろしなどをしていたのかもしれません。ここで最初の道に戻って散策終了。駐車場に戻ります。

 

ちなみにこの日は満月。潮の引いた海にいい感じに月光が反射していました。

 

まとめ

他の観光客は見かけませんでしたが、意外と地元の人はよく見かけて、すごいひっそりしているわけでもなく、ほどよく人の気配が感じられる町でした。なかなか来られない場所なので楽しかったです。

 

それから、車がすれ違えるかどうかの狭い道ですが、結構すごいスピードで車が通り抜けていくので結構怖いです。意外と交通量も多く、フラフラと写真を撮りながら道の真ん中を歩いていたりすると危険です。田舎ではよく見る光景ですが、そこだけは注意して散策したいところです。

 

金浦地区(西浜)

住所:笠岡市金浦

 

 

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