きび六

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映画「とんび」のノスタルジックな世界を再現!「小料理 夕なぎ」も限定営業中の【金光町大谷地区】@浅口市

浅口市金光町の映画「とんび」の世界が期間限定で再現されている「大谷地区」に行って来ました。

 

公開中の映画「とんび」に登場する「みゆき通り商店街」のロケ地となった大谷地区。現在その映画で使われた看板などが再度設置され、映画撮影時の風景が再現されています。

 

 

ちなみにロケ風景を再現する前の、通常の大谷地区の光景は下記記事で紹介しています。

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「みゆき通り商店街」が再現されている場所は、金光駅から徒歩10分弱のところにありますが、ロケ地巡り用の駐車場もちゃんと用意されています。

 

こうやって駐車場の場所を案内してくれると、安心して観光できるのでありがたい。ちなみに地図をよく見ると、「最近閲覧した場所」という文字まで載ってしまっていて、じわじわ来ます。

 

散策は金光教の門前の商店街からスタート。レトロなアーケードがまっすぐに伸びています。

 

アーケードにはカラフルな吹き流し。金光七夕まつりの際に使われる飾りつけですが、映画でも使用されているようです。

 

アーケードに入ってすぐのふれあい交流館「サンパレア」では、映画「とんび」展をやっています。中では阿部寛が映画で実際に着ていた衣装の展示(5/1まで)や映画の各ロケ地の紹介などが行われていました。

 

また、3つの時代を表現するために微妙にロケセットの細部を変更している映像の紹介もあって、ついつい見入ってしまいました(館内撮影禁止)。

 

アーケードの一番奥のお店。映画のロケセットを再現したものの一つです。レトロな雰囲気がよく出ています。

 

その隣も年季を感じる店構え。

 

この向かいには光るカツ丼で有名な大衆食堂「つちや食堂」があります。

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アーケードを右に曲がると、メインの「みゆき通り商店街」となった場所に出ました。

 

以前訪れた小川屋のあたり。たぶんこのあたりは元々レトロだったので、特に手を加えていない感じがします。

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その反対側。こちらは映画用にレトロな看板が取り付けられています。

 

ナショナルの看板の色褪せ具合などはなかなかリアルです。

 

こちらは本屋の看板。「インク」じゃなくて「インキ」となっているのが昭和ぽいです。

 

少し進むとその先に、商店街のシンボル的なゲートが見えてきました。

 

ちなみにその手前は、特に何もないと普通にスルーしてしまいそうになりましたが、よく見るとのぼりなどが映画用のものですね。

 

掲示された「青少年の日」の看板も、下に「みゆき通り商店街」とあるので映画用のものです。こういう細かい所までちゃんと再現しているのだなと感心します。確かにのぼりがたくさん立っているだけで、にぎやかな商店街の雰囲気が出ています。

 

そして商店街のシンボルのゲート。もともとあったゲートを映画用に変更しています。

 

このゲートの脇には大きな「とんび」の看板が立っています。ここで記念写真を撮ると良さそうですね。

 

その反対側の壁には、ちょっとした観光地なら絶対見かけるような、その由来が書かれた案内板がありました。こんなのここにあったっけ?と思いながらよく見ると、これもまた映画用に作られたものでした。

 

ちなみに「備後市栄町」は映画に登場する架空の都市の町名。書かれている内容は、まず福山市あたりの広域の歴史が詳しく語られ、それから段々と地域を絞っていくにつれてどんどんと文章が曖昧になっていき、最終的に「みゆき通り」まで限定されると「由来などの詳細は分からない」と完全にお茶を濁してしまう構成。苦笑してしまいますが、こんなじっくり映されるわけでもないだろう案内板の文章までちゃんと考えているとはすごいです。

 

そしてゲートのすぐそばには、小料理屋と小さな商店が入る渋い木造の建物。

 

もちろんこれも映画用のもので、この小料理屋「夕なぎ」は、薬師丸ひろ子演じる女将が営んでいたお店です。

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元々この建物は「大谷みかげスクエア」というコミュニティ&レンタルスペースなのですが、なんと現在は映画の雰囲気の内装のままで本当に小料理店を営業中です。映画の世界に入り込んだような気分でお酒を飲んだり食事したりできるなんて、めちゃくちゃ楽しそうです。

 

お店の前のドラム缶もおそらく映画用に設置されたもので、プロの仕事に感心させられてしまいます。

 

その反対側には石造り風の郵便局。これも見逃してしまいそうになりましたが実は映画用のセットで、本当は郵便局ではありません。

 

その消火器の上には「パーク劇場」の小さな看板が。これも映画のどこかで使われたのでしょうか。

 

その右隣りは魚屋さん。手書きの看板に「FISH DEALER」と英語が書かれているのがまた当時のモダンな感じが出ていて良いです。ここは本当に魚屋さんで、映画撮影用に包丁や刺身などを貸したりもしていたそうです。

 

そしてその脇に積まれた木箱やLPガスのタンクも昭和らしい雰囲気が出ています…とか言いたくなりますが、これはおそらく映画用ではなくガチで現役のやつ。このあたりから段々と、どこからが映画用で、どこまでがリアルなものなのか、よく分からなくなってきました。

 

郵便局の左隣は理髪店。カタカナで「バーバー」と書くのが逆に新鮮な感じがします。店の前に椅子が二つ置いてあるのがいいなと思ったのですが、これはガチなやつで元々置いてあるようです。 

 

建物に撮影用の装飾が施されているのはこのあたりくらいまで。関係ないですが、その先の呉服店の屋上にアオサギがたくさんいました。

 

その後、日が落ちてからも少し歩いてみました。

 

こちらは先ほどのみゆき通りの一本隣の路地。この細い通りでも映画撮影が行われたようです。提灯風の街灯が良い雰囲気ですが、これも撮影用ではなく元々のやつです。

 

こちらはみゆき通り。雨上がりでいい感じの写真になりました。

 

ゲート。

 

そして営業中の小料理屋「夕なぎ」。店内の明かりが漏れて、本当にちょっと寄りたくなるような飲み屋のムードが漂っています。店内では数人のお客さんたちが楽しそうに飲んでいました。

 

まとめ

映画の中の風景を再現したロケ地。単純にレトロな雰囲気が良くて楽しいですし、映画スタッフのプロの仕事ぶりを間近で見られるのも興味深い。こういう試みは良いですね。どんどんやって欲しいです。じっくり見ても一時間かからないくらいの場所なので、何かのついでに気軽に立ち寄ることも出来そうです。

全国映画ドラマロケ地事典

 

そして散策していると、途中から段々と撮影用なのか、本物なのかよく分からなくなってくる感覚も面白かったです。あとから見直したら最初の方で紹介したアーケードの「ナショナル住宅設備機器」の看板も、撮影用ではなく本物でした。つまりは元々レトロに仕上がってる商店街だったという事で、あまり手を加える必要の無い良いロケ地を選んだという事なのかもしれません。

 

それから、同様にロケ地となった「金浦地区」を散策した時は全然感じませんでしたが、ここでは町の人に活気があったのが印象的でした。途中でいくつかお店に立ち寄ったのですが、皆キラキラした目で映画の事など話しかけてきてくれます。こちらは元々観光地なので、ここ数年色々大変だったと思いますが、ようやくお客さんが戻って来て喜んでいるのがひしひしと感じられました。なんだかこっちまで嬉しくなってしまいます。

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金光町大谷地区

住所:浅口市金光町大谷

駐車場あり

*「みゆき通り商店街」再現は映画「とんび」上映終了まで

 

 

金光町大谷地区のお店

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