きび六

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ノスタルジックな古い町並み!映画のロケ地にもなった【金浦地区】を散策@笠岡市

映画「とんび」のロケ地にもなった笠岡市にあるノスタルジックな町並みの「金浦(かなうら)」地区を散策してきました。

 

場所は笠岡駅の北西で、笠岡湾の奥にある金浦港周辺。笠岡駅から車で5分ほどの場所です。

 

 

現在、映画「とんび」のロケ地巡り用に臨時の駐車場が設けられています。国道2号線を笠岡駅方面から西に進み、笠岡湾を渡って二つ目の信号を右に曲がってそのまま進んだ道路沿いにあります。笠岡方面からだと国道2号線沿いに案内が立っているので分かりやすいかと思います。草が茂るただの野原のような場所ですが、広いスペースです。

 

観光地とまではいかないようなナチュラルな古い町並みは、歩いてみたくても車を停める所がなくてあきらめてしまいがちなので、これは助かります。古い町並み好きな人にとっても今がチャンスかもしれません。ちなみにこの駐車場は映画上映期間中のみ利用可能です。

 

駐車場に車を停めて散策スタート。特に案内があるわけではないので勘ですが、とりあえず北に向かうと潮が引いた笠岡湾の最奥部に出ました。奥に見えている湾沿いに歩いていきます。

 

マンホールの蓋デザインはカブトガニ。笠岡市は日本のカブトガニの代表的な生息地として有名です。

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小高い山と湾の間の道を進みます。山の斜面を補強したコンクリートの上には、小さなお地蔵様。

 

反対側は海ですが、潮が引いて船が打ち上げられた様な感じになってました。

 

さらに湾に沿って進むと少し民家が見えてきました。この通りはかつて「石見銀山街道」と呼ばれ、島根の石見銀山までつながっていたそうです。

 

可愛らしいシャッターアート。

 

ここは日本遺産に認定された笠岡諸島の7つの島をかたどったクッキーの製造・販売を行なっているそうです。ちなみにクッキーは「道の駅笠岡ベイファーム」でも購入可能。

 

山陽本線の線路を渡ります。

 

サイズ感がなんかいい「カラオケ&喫茶 ドーレ」。

 

山と線路の間の狭い道を進みます。

 

左手の山の斜面はうねるワッフル状のコンクリート。

 

そんなワッフルの枠のひとつにはお地蔵さまが。昔からあったものをコンクリート施工後も残した感じでしょうか。このあたりは古い道らしさがあります。

 

なかなかそれらしい風景が現れないので、道を間違えたのかと少し不安になってきましたが、ようやくそれらしいものが見えてきました。手前の焼却炉が懐かしい感じです。

 

特殊な屋根の形をしている建物は「光明院」というお寺のようです。

 

ついに風情のある通りが現れました。渋い。クランク状の通りになっていますがこれは敢えてなのか、地理上の必然なのか、どちらなんでしょうか。

 

歴史を感じる壁です。

 

角を曲がったところには井戸の跡もありました。

 

そのまま進むと橋があり、道がまっすぐになりました。

 

橋のたもとには小さな神社がありました。これは映画にも出ていた金毘羅大権現でしょうか。

 

そして橋のむこうには大豪邸。威圧感がすごいです。「久我邸」と言う元庄屋のお宅だそうです。公開をしているわけではないので外観を見るだけですが、中がどうなっているのか気になります。

 

この川は「吉田川」。

 

橋を渡って振り返ったところ。橋の名前は「千歳橋」で、欄干の形からして歴史がありそうです。

 

このあたりが金浦地区の中心地で、かつて「西浜」と呼ばれた場所です。明治から昭和初期はここで水揚げされた魚が、吉田川を北上して吹屋や高梁方面に駅伝方式で運ばれていたそうです。当時60キロの距離を12時間で運んでいたそうなので、なかなかすごい物流システムです。

 

ちなみにかつての地名「西浜」は「ようすな」と読み、初見では絶対誰にも読めない難読地名として知られています。かつてここに城下町を作った際、移住してきた人たちが元々住んでいた場所の名前「西浜」をこの地の地名としたのですが、呼び方はこの地の元々の名前「魚渚(いおすな→変化して→ようすな)」をそのまま使っていたことから、「西浜=ようすな」となったようです。

 

その2に続きます。

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