浅口市金光町の名物「金光饅頭(こんこうまんじゅう)」を買いに「備中堂(びっちゅうどう)」に行って来ました。
「金光饅頭」とは、金光教本部のある金光町の門前町で参拝者の土産用として売られている饅頭のこと。各店舗により「みかげ饅頭」「ゆうざき饅頭」等とそれぞれ違う名前がありますが、それらを総称して「金光饅頭」と呼ばれています。
「備中堂」は、金光駅から南に徒歩4分、門前町の一角にあります。
外観
大通りを一本東に入ったところにある店舗で、老舗の和菓子店らしい店構え。創業は明治25年(1892年)頃で、120年余りの歴史を持つという伝統あるお店です。
駐車場はおそらくなし。店舗前の道路は車一台通れるかどうかの細い路地なので、ここに路駐してサッと買うのも難しそうです。
映画「とんび」のロケ地となった金光町大谷地区の駐車場情報。GW中は他にも停められる場所を増やすみたいです。 pic.twitter.com/zSurBephAG
— きび六 (@kibiroku) 2022年4月24日
ただ現在は、ロケ地となった映画「とんび」の観光イベントの一環として、金光教本部の駐車場が利用できるようになっています。このイベント期間外に停めていいのかは不明ですが、参拝のついでという事なら大丈夫だと思います。
店内
店内入るとすぐに饅頭の手焼き過程が見られる作業場がありました。このお店では機械化せず、お菓子の生地作りから焼き上げまでをすべて手作業で行っているそうです。
作業場の隣が売り場となっていて、お菓子が並んでいます。こちらはゆずせんべいやみそせんべい等の煎餅系のコーナー。そうめんバチ入りせんべいというのもあるようです。
こちらは饅頭コーナー。お菓子の種類は思っていたより多いですが、売り場自体はこじんまりとしたスペースです。
そしてこれが金光饅頭です。このお店では「みかげまんじゅう(御蔭饅頭)」と呼んでいます。訪れたこの時は、いわゆるノーマルタイプはなく「もちもち」タイプのみの販売でした。
この町がロケ地となった映画「とんび」の公開を記念したオリジナル饅頭もありました。期間限定・数量限定です。
その上には本日のあんこが案内されています。こしあんの他に白餡や抹茶餡、栗餡などがあるようです。ただ既に他の餡はすべて売り切れてしまっていました。左には箱入りの金光饅頭の案内があり、48個入りのものまであるそうです。参拝客が地元に帰った後に配ったりするんでしょうね。
売場の反対側にあったのは映画「とんび」コーナー。なんだか盛り上がっています。それから壁に飾ってある野球のユニフォームは、今年の春の甲子園に出場した金光大阪高校のもの。こちらは映画とは関係なくて、金光教つながりですね。
映画「とんび」のロケに訪れた出演者・スタッフのサインなども飾ってありました。個人的にはCDが羨ましかったです。
購入
そして購入したのはこちら。
映画「とんび」公開記念 オリジナル饅頭(900円)
この門前町でロケが行われた映画「とんび」の公開を記念して作られたオリジナル饅頭です。映画の公式イラストを使った紙袋に入っています。
裏側には金光の町並みの写真が載っていました。
中身はこれ。2個入りの饅頭が4袋、計8個入っています。
こげ茶色の丸い饅頭には、映画にちなんで「とんび」の焼き印が入っています。ただちょっとこの焼き印が分かりづらい。見た感じ、焼き印がそこそこうまくいった饅頭と、あまりうまくいかなかった饅頭を組み合わせてペアにしている雰囲気です。焼き印がばっちり決まったのがあると良かったのですが、ま、味には影響がないので問題ありません。
中にはたっぷりと栗餡が入っています。しっかり目の皮と餡で食べ応えがありました。餡は栗の味が濃厚で、こっくりとした甘さもいい。日持ちは一週間ほど。
続いて紙袋に入って懐かしい感じのこちらは…
みかげ饅頭 もちもちこしあん、もちもちカスタード(各200円/袋=2個)
このお店では「みかげ饅頭」と呼ばれている名物の金光饅頭。皮はもちもちタイプで、中身はこしあんとカスタードの一袋ずつを購入しました。
キツネ色の皮には金光教の教紋が浮かび上がっています。こちらは120年の歴史があるだけに、くっきりとした完璧な仕上がりです。
もちもちカスタード
皮はやわらかもちもち。たっぷりのカスタードは濃厚ですが甘すぎず、舌触りもなめらかで美味しい。
もちもちこしあん
こちらはこしあん。皮はカスタードと同じで、こしあんは甘さ控えめであっさりとした味わいです。
みかげ饅頭は、どちらも餡がたっぷり入っているのが嬉しいです。一口で食べられるサイズ感も良く、おやつに最適そうです。他の餡も食べてみたくなりました。
備中堂
住所:浅口市金光町大谷294−1
営業時間:9:00~17:00
定休日:不定休
駐車場なし
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