浅口市金光町の名物「金光饅頭(こんこうまんじゅう)」を買いに「菓子司 小川屋」に行って来ました。
「金光饅頭」とは、金光教本部のある金光町の門前町で参拝者の土産用として売られている饅頭のこと。各店舗により「みかげ饅頭」「ゆうざき饅頭」等とそれぞれ違う名前がありますが、総称して「金光饅頭」と呼ばれています。
「菓子司 小川屋」は、金光駅から南に徒歩7分、門前町の一角にあります。
外観
いかにも和菓子店といった歴史がありそうな外観です。
こちらはお店の前から金光駅方面を見たところ。時が止まっているのかと思ってしまうような古びた建物が並んでいますが、最近、このレトロな町並みを利用してオープンセットが組まれ、映画の撮影が行われたそうです。
映画は重松清の原作、阿部寛・北村匠海出演の2022年公開予定の「とんび」。下記リンク先の撮影時の写真には、この小川屋が映り込んでいます。
こちらは反対側。少し先の道路上に屋根がある場所が見えていますが、これは金光教本部へとつながるアーケード。この通りからアーケードを左に入れば、すぐに本部にたどり着きます。
この辺りは年始などのイベント時には混雑するようですが、訪れたこの日は昨今のご時世柄のせいなのか、人の気配はほとんどありませんでした。なので駐車場はおそらくありませんが、さっと買うのであれば路駐でも大丈夫そうです。本部の参拝者用の駐車場はそれなりにあるので、参拝のついでであればそちらを利用してもいいかと思います。
お店の前には商品の見本がたくさん並んでいます。
せんべいやきびだんごなど、意外と種類が豊富です。
こちらは、金光饅頭の見本のショーケース。バラ売りから60個入りの立派な箱に入ったものまでバリエーションが豊富です。きっと全国からやって来た参拝客が「金光教本部に行って来たんだぞ」と地元で配るために大量に購入していくんでしょうね。キリスト教徒がバチカンに行ってきたとか昔の伊勢参りとかと同じような感じなんじゃないかと思います。
大量買いを予定されている人は、売切れの心配がなく、混雑を避けてスムーズな受け取りができる事前予約をして欲しい、との事。
ショーケースの向こうの店内には、おそらく饅頭を焼き上げる機械が見えています。ごついです。
店内
建物内はそのほとんどが菓子製造に使われているようで、店舗部分はごくわずか。店内に3人も入れば身動きが取れなくなってしまいそうです。外の見本で大体購入する物を決めてから、店内に入った方が良さそう。
こちらは金光饅頭などの棚。ここに並んでいるのもほぼ見本ですね。袋や贈答用の紙袋は有料です。
入り口付近のレジ横では金光のゆるキャラ「金光メイカ」のグッズも。ちなみにこのキャラ、どれだけの知名度があるのかは知りませんが、Googleマップのこの周辺のお店の口コミ写真によく登場していて、見つけるたびに「誰だよ!」と一瞬思ってしまいます。
購入
ゆうざき饅頭(金光饅頭)バラ6個(570円)
購入したのは金光饅頭6個。家用なので箱入りじゃなく、バラ売り用の紙袋に入ったものを購入しました。この紙袋に入った感じが、いかにもおやつ、といった風情が漂っていて良いです。ちなみに一個95円。
袋の中身。この小川屋の金光饅頭は、「ゆうざき饅頭」と名付けられています。かつて「木綿崎(ゆうざき)」と呼ばれていた金光の小高い丘にちなんでいるそう。金光周辺はかつては海だったそうです。
丸いカステラ生地に金光教の教紋が施されたデザイン。保存料などを使用していない昔ながらの製法で作られているそうです。そのため日持ちはあまりしませんが、一緒に入っていた説明書きに、冷凍保存の仕方や美味しい食べ方などが色々と書いてありました。
中身はこしあん。このように、中身がこしあんのカステラ生地で、教紋の入った饅頭が「金光饅頭」と呼ばれています。
雑に食べ物を食べ物で例えてしまえば「もみじ饅頭」風なのですが、しっとりとしたこしあんに、ほんのりハチミツ風味のカステラ生地が絶妙のハーモニー。濃い目の熱いお茶と一緒に頬張りたい、なんだかほっこりする甘さの饅頭です。
門前町のレトロな町並みや金光駅前の桜並木を散策する際のおやつにも良さそうです。
菓子司 小川屋
住所:浅口市金光町大谷294−1
営業時間:9:00-18:30
定休日:木曜(祝祭日は営業)
駐車場なし
他の金光饅頭のお店
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