兵庫県赤穂市の社寺旧跡が集まる「尾崎地区」周辺を紹介します。
赤穂八幡宮
1406年に赤穂市の西部からこの地に移されたとされる歴史ある神社です。
車は、特に白線が引かれたりはしていませんが、この鳥居の左側のスペースに停められます。
狛犬
顔面が剥落してしまった狛犬。これもなかなか古そうです。「のぼらないでください」という注意書きがありますが、つまり登る人がいるってことですね。
***
拝殿の奥に本殿が見え、かなり立派なのがわかります。池には鯉が泳いでいます。
手水鉢
神社の手拭いが複数ぶら下がっていますが、この辺りは手水鉢周りに神社の手拭いをセットしておくのが一般的なんでしょうか。
拝殿
近くで見ると屋根瓦や彫刻など全体に歴史を感じます。
長堂
いい感じに光が降り注いでいます。
大石良雄御手植の櫨(はぜ)
長堂の手前、右の方には忠臣蔵の大石内蔵助が植えたとされる櫨(はぜ)の木があります。千種川に植えられたものを、のちに一本だけこちらに移植したそうです。この神社は、大石内蔵助はじめ赤穂義士にゆかりのものがその他にも数多く残されているそうですが、どこにあるのかよく分かりませんでした。非公開だったり、別の場所で公開されているのかもしれません。
この木はよく見てみると、紅葉し実が成っています。なんとなく南国の鳥を思い起こすような面白い形状。昔は果実からロウソクのロウを採っていたそうです。触るとかぶれることもあるそうで注意が必要です。
信仰への道
大石良雄御手植の櫨のすぐ隣には「信仰への道」という石碑が。詳しい説明がないので分かりませんが、この辺りは神社や寺が多いのでそう呼ぶのでしょうか。少し歩いてみます。
坂道になっています。道が分かれていますが、その間にあるのは「如来寺」です。右側に進みます。
石垣と土塀に挟まれた趣のある道です。
塩釜神社、金毘羅神社、天神社
あまり大きくないこじんまりとした神社。塩釜神社、金毘羅神社、天神社の三社が合祀されたものだそうです。平成20年に改築されているので、建物自体は新しい感じがします。
狛犬は古そうです。左の狛犬は妙に姿勢が良い気がします。
普門寺(ふもんじ)
聖徳太子によって開かれたとされる寺。尼寺だそうです。
この門の右側に駐車場があるようですが、この付近は道が狭いので注意が必要です。赤穂八幡宮沿いの大きな通りにも駐車場があるので、そちらに停めて歩いてくるのも良いかもしれません。
明王堂(護摩堂)
不動明王像が安置される明王堂。坂道を登ってきただけあって、このあたりは小高くなっており見晴らしが良いです。
童(わらべ)観音/健康ふれあい歩道
観音様へのストロークには、足裏刺激の健康遊歩道が設置されています。つくづく宗教にエンタメ要素は必要なんだな、と実感せずにはいられません。
普門殿(本堂)
ステンドグラスが用いられたりしてモダンな印象を与える本堂。近年建て替えられたようで、比較的新しさのある建物です。国の重文である本尊の十一面千手千眼観世音菩薩像が祀られています。
千手観音は本堂隣の建物にて受付(志納金 大人300円/小人100円)をすれば、拝観できます。受付に人がいない場合は、設置されている呼び出しボタンを押せば来てくれます。受付後、本堂内へ案内されました。
本堂内もまだ新しく綺麗です。そして、奥には十一面千手千眼観世音菩薩像。
端正というよりは素朴な感じがしますが、やはり千手観音は迫力があります。平安初期の作とされ、元は京都で祀られていたが応仁の乱などの戦火を逃れて、やがてこの地にやって来たそうです。
かなり近くまで寄ることが出来ます。こんな複雑なものを制作した人の執念というか、情熱というか、その熱量を想像すると圧倒されてしまいます。何気にその他の像も見応えがあります。拝観を終えたらその旨を受付に知らせます。
大石内蔵助の仮寓地跡(おせど)
この付近には、忠臣蔵の大石内蔵助が城を明け渡してから赤穂を去るまで住んでいたとされる場所があるのですが、見つけられませんでした。「おせど会館」というところを目指せばよかったみたいです。
赤穂市 その他のエリア