書籍「日本の最も美しい図書館」でも紹介されている「赤穂市立図書館」に行ってきました。
赤穂駅から南東方面に10分ほど歩いた場所にあります。隣は「フレスポ赤穂」内の「アグロガーデン新赤穂店」。
外観
設計は佐藤総合計画関西事務所で、2002年に開館しました。写真は北側。電柱が無いと良いんですが。
こちらは東側。
この側が長くなっていて、中央部に正面玄関があります。建物の南側に無料の駐車場があります。
北側と東側は全面ガラス張りで、一部が二重ガラスになっています。照明が灯る夜も良い雰囲気になりそうです。
「おはようの群像」 山崎正義
玄関前の彫刻。左からそれぞれ「やさしさ」「よろこび」「きぼう」とタイトルが付けられています。
2体目と3体目の間のぽっかり空いたスペースは、ここに立ってポーズを取れと誘われている気がしてしまいます。タイトルは「じょうねつ」とかが良いんだろうか?、その場合はどんなポーズを取るべきか?とか、どうでもいいことを考えてしまいます。
ちなみにこちらは向かいの「赤穂市文化会館」のモニュメント。これも誘ってる気がします。
館内
ガラス張りだけあって、とても明るい館内。大きな吹き抜けとなっていて、天井も高く開放感があります。
並んだ書架の黒い鉄のフレームがシンプルで、格好いいです。この書架は赤穂の塩田で使われた装置「枝条架(しじょうか)」をイメージしていて、その他の家具も含めてインテリアデザイナーの近藤康夫によるデザイン。
屋外読書テラス(1階)
西側にあるテラス。過ごしやすい季節は、ここでの読書は気持ちよさそうです。夏や冬でも気分転換でちょっとここで過ごすのも良いかもしれません。
テラスの奥にある通路。
「水玉の銀河2011」 草間彌生
1階の児童への読み聞かせの部屋「おはなしのへや」内にある草間彌生の作品。
テラス側からも写真を取りたかったのですが、このテラスへの扉は施錠してあり出られませんでした。子供が勝手に外に出るのを防止するためでしょうか。
反対側にも作品が。
こちらは細長いガラス窓です。
児童のための部屋ということを意識してなのか、子供の目線で鑑賞しやすい配置をしています。この作品説明も子供に読んでもらうことを想定してそうです。
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「メルティング・ムーン」 奈良美智
2階の準閉架室へ向かう階段の奥の壁に見えるのが奈良美智の作品。
壁時計ぐらいのサイズの小さな作品かと思っていたら、結構デカかったのが意外でした。この作品は市民からの寄贈とのことで、粋な計らいをされる方がいるんですね。
奈良美智 YOSHITOMO NARA SELF-SELECTED WORKS PAINTINGS
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屋外読書テラス(2階)
2階の閲覧席から出られるテラス席。
取り立てて景色が良いというわけでもないですが、気晴らしをするには気持ちよさそうです。
2階の和室と集会室の間のテラス。
まとめ
明るく開放感のある洗練された図書館で、赤穂の人が羨ましくなってしまいました。地元の人は慣れてしまって、なんとも思ってないかもしれませんが。草間彌生と奈良美智という現代アートの超有名人の二人の作品が鑑賞できるというのもすごいです。
あまり建物やアート作品を目当てに来る人はいないでしょうから仕方がないですが、館内のどこに作品があるか、案内があると嬉しかったです。めちゃくちゃ探してしまいました。図書館のサイトにはちゃんと情報が載っているので、それを見ればなんとかなるので問題ないですが。
赤穂市立図書館
設計者:佐藤総合計画
住所:兵庫県赤穂市中広907番地
開館時間:10:00~18:00 金曜日以外
開館時間:10:00~20:00 金曜日
休館日:月曜日(祝日の場合は、その翌日)
休館日:第4木曜日(図書整理日・祝日の場合は、その翌日)
無料駐車場あり