下記の続きです。
拝殿
拝殿には地元の酒「鳴門鯛」が奉納されていました。このお酒のラベルデザインはめでたい感じがして好きです。
こちらはサッカーJ2の徳島ヴォルティスが奉納した必勝祈願の絵馬。別にあれなんですが、せめてどこかに「徳島ヴォルティス」と分かるように書いておいたほうがいいんじゃないかと。お、徳島ヴォルティスもここに祈願に来ているのか、じゃあ応援しよ、となるチャンスを逃している気もします。
自己祓い用の祓串(はらえぐし)があるのが珍しい。なんかこれを持つとふざけてしまいそうなので自重しました。
鈴緒も立派です。大麻比古神社だけにこれは麻縄なんでしょうか。
参拝作法が書かれた立て札。別に普通なんですが、何故かシュールに感じてしまいます。
参拝を終えて、神社のさらに奥に「ドイツ橋」というのがあるというので、行ってみることにしました。
拝殿の右側からさらに奥に向かいます。早速怖い注意書きが。でもこの道は通らないので大丈夫です。
本殿の建物に沿うように歩いていきます。
本殿の左後ろあたりに、左の鳥居の先にドイツ橋、右にめがね橋の分かれ道。
心願の鏡池
まずはめがね橋方面へ。1分も歩かないうちに到着。すぐそこでした。この池周辺は平成4年に整備されて「心願の鏡池」と命名されたそうです。
めがね橋
この石橋がめがね橋。第一次世界大戦中、ドイツ兵捕虜が近くの収容所に収容されたが、彼らは地元の人々と友好的な関係を築き、帰国の際に感謝のしるしとして、よく散策したこの地にこの橋を作ったそうです。いい話ですね。奥には小さな滝もあります。
奥宮峯神社遥拝所(おくみやみねじんじゃようはいしょ)
池の手前の奥には山頂にある奥宮峯神社の遥拝所があります。ちなみに山頂までは約2時間ほどかかるそうです。遥拝所というシステムは最高ですね。
四国のみち
めがね橋から戻り、ドイツ橋方面へ向かうと途中にある「四国のみち」。四国のみちとは環境省が定めた四国を一周する自然遊歩道だそうです。
ドイツ橋
想像していたよりも小さかったドイツ橋。こちらもすぐに到着しました。由来はめがね橋と同じ。保存のために橋の通行は不可となっています。
古そうな石標も建っています。
ドイツ橋は渡れないので、その少し横に別の橋が架けられています。その先に行きたい場合はこちらの橋を渡ります。
その橋から撮ったドイツ橋。大きくはないですが、こうやってみるとなかなか立派です。
丸山神社/丸山稲荷
ドイツ橋を渡った先には、赤い鳥居があって長い階段が続いています。丸山神社は大麻比古神社の境内末社だそうです。長い階段に怖気づいたので、猿が出たら危険だからという理由をつけて、ここで引き返しました。
大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)
住所:徳島県鳴門市大麻町板東字広塚13
開門時間:6:00~17:00
駐車場あり
道の駅第九の里
ついでに周辺の紹介。神社から車で4分ほどの場所にある道の駅。手前の建物は公衆トイレでその隣が物産館、奥に見える建物は鳴門市賀川豊彦記念館(入館料 大人200円、小中学生100円)です。
賀川豊彦(かがわとよひこ)は、ノーベル文学賞と平和賞の候補にもなった社会運動家で、この地で幼少期から青年時代を過ごしたそうです。
第九の里物産館
道の駅にある物産館。地元名産品だけでなく、ドイツのビールなども販売しています。また、ドイツソーセージホットドッグなどが食べられるカフェも併設されています。
質素な建物だなと思っていたのですが、この建物は板東俘虜収容所として使われていた建物で、その後牛舎となっていたものを移築したという由緒のある建物だそうです。
ベートーヴェン像
物産館等の後ろの広場にあるヴェートーベン像。何故ヴェートーベン?、そもそも何故「道の駅 第九の里」?となってしまいますが、この地に収容されたドイツ兵捕虜たちが開いた音楽会で演奏された「交響曲第9番 歓喜の歌」が、アジア・日本で最初に演奏された第9だからだそうです。
若干いびつな感じのする像ですが、後ろから撮るとまぁまぁいい感じですかね。
鳴門市ドイツ館
道の駅のすぐ隣りにあるドイツ兵捕虜の活動の様子や、地域の人々との交流の様子を伝えるドイツ館(入場料大人400円/小中学生100円)。
ベートーヴェンの顔出し看板もあります。
しかし、捕虜という複雑な立場だったドイツ人と友好的な関係を築けたというのは、いろいろな理由があるとは思いますが、素晴らしいことです。
ちなみに土日はこのドイツ館でマンホールカードが配布されています。ちなみに今回訪れたのは平日だったので、ここから車で20分の場所にある平日の配布場所、鳴門市役所でもらいました。平日と週末で配布場所が違うので注意が必要です。