玉野市の宇野駅近くにある台湾の飲茶やスイーツを楽しめる中国茶カフェ「無天茶坊(むてんちゃぼう)」に行ってきました。
場所は宇野駅の改札を出て、そのまま西に5分程歩いた所。向かいには玉野出身の漫画家いしいひさいちの原画などが見られる「ののちゃんち~いしいひさいち展覧会場~」があります。
ののちゃん (全集1) (Ghibli comics special)
- 作者: いしいひさいち
- 出版社/メーカー: 徳間書店スタジオジブリ事業本部
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: コミック
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宇野港からも近いです。
外観
石造りの近代建築風の外観です。中国地方の人ならピンとくるかもしれませんが、元は中国銀行の建物。今でもこの形の中国銀行の建物を見かけることがあります。
銀行が移転し、建物は市の文化会館として利用されていましたが、閉館後に出来たのが無天茶坊、ということらしいです。
派手な看板もなく、渋くシンプルに店名が掲げられています。もしかしたらお店だと気づかない人がいるかもしれませんね。
建物の裏に駐車場があり、20台ほど車が停められます。
裏口にはまだ前身の「玉野市文化会館BAUHAUS」の表札がかかっていました。こちらからも店内へ入れます。
店内
正面から入ると、建物内が半分に仕切られていて左側が店舗部分、右側はピアノなどがぽつんと置かれた何もない広いスペースとなっています。店内禁煙。Wi-Fiあり。
詳しいことは分かりませんが、右側の広いスペースはイベントなどで使われているのかもしれません。時々ライブイベントなども行っているようです。
そのまま奥に進んだところに店内への入口があります。入口付近には椅子が並んでいたので、行列ができることもあるようです。
入口付近のカウンター席。薄暗い中に効果的な照明が施され、茶器なども飾られて、非常に趣のある空間となっています。
その奥はテーブル席が並んでいます。壁側はベンチシートの二人席。
仕切り側はテーブルの4人席となっています。
アンティーク風な木のテーブルや椅子で、インテリアにも統一感があります。2階の回廊には本物なのか飾りなのか、茶葉を淹れているかのような壺が並べられていたりして、照明からディスプレイまで徹底したこだわりが感じられます。とても落ち着く良い雰囲気。
中央のテーブルでは、販売用の中国茶などが陳列されています。
メニュー
ランチメニュー。お粥や魯肉飯(ルーローハン)、おこわなど台湾っぽいメニューが並んでいます。この後のページに各メニューの写真も載っているので、大体どんなものか予想できるので安心です。
スイーツメニュー。杏仁豆腐や豆花(トウーファー)など、こちらも台湾っぽい。
小点。軽食といったところでしょうか。台湾ちまき、割包(クーパォ)など、小腹が空いたときには良さそうです。
ドリンクメニュー。タピオカやマンゴーが台湾っぽいですかね。その他に一番搾り、スーパードライ、それからバドワイザー等の各国ビールの小瓶のビールもあります。
そして台湾烏龍茶。「台湾茶人 唐麗君老師」ってよく分かりませんが、なんか凄そうです。とにかく本格的、ということは間違いなさそうです。
この他に「四季春」「迎香」「文山包種茶」「凍頂烏龍茶」「阿里山高山茶」「杉林渓高山茶」「東方美人茶」「紅玉紅茶」「梨山蜜香紅茶」等があり、種類が豊富です。
ワンコインで楽しめる本格的な茶席、というのもあります。一度トライしてみたいです。
魯肉飯(ルーローハン)セット(850円)
ルーローハンはご飯の上に細切れの豚の角煮をのっけた台湾の代表的な料理。日本でも大分、知られるようになってきましたね。スープ、漬物、春雨サラダ、杏仁豆腐、烏龍茶とバランスの良いセットとなっています。
普段は特段気にかけないお茶も、お茶をウリにしているお店の烏龍茶だけに気になってしまいます。
ご飯の上に椎茸と豚の角煮の細切れ、高菜漬け、味付け玉子が乗ったルーローハン。一口食べると甘辛い味に八角の風味が広がります。頭が悪そうな表現をすると、外国の味。なんだか嬉しくなります。
台湾鉄道弁当(950円)
台湾の鉄道の駅弁を再現したと思われる台湾鉄道弁当。弁当に杏仁豆腐、スープ、烏龍茶がついています。
フタを開けると2段になっていて、上段が豚肉、煮玉子、厚揚げ、漬物、キャベツ、ブロッコリーで、下段はご飯と高菜漬けとなっています。
このドキドキしながらフタを開けて中身を確認する、という作業をするのはすごい久しぶりな気がして、懐かしい気持ちになってしまいました。豚肉は少し変わったとんかつといった感じで、外国の味がしました
ちなみにこのステンレスの弁当箱は、バッグ付きで店内で販売しているので購入することが出来ます。
その他
通常は日中のみの営業のお店ですが、年内は土曜日のみ黄昏時(18:00~21:30)も「黄昏営業」しています。
メニューもアルコールや居酒屋風のつまみ、珈琲なんかもあって、通常営業とは違うようなので、この時間に訪れるとまた違った雰囲気で楽しめそうです。ライブ演奏などもやっているようです。
まとめ
建物内に入った瞬間に、まるで異空間に迷い込んだような気分になって、テンションが上がりました。まるで台湾にいるみたいな気分になります。行ったことはないですけどね。
その他のランチメニューや本格的な中国茶、黄昏営業など色々気になるので、また訪れたいお店です。
無天茶坊
住所:玉野市築港1丁目10-10 ウノハウス 1F
営業時間:11:00~16:00
定休日:木曜、第2・4水曜、祝日
駐車場あり/禁煙/Wi-Fiあり