倉敷市玉島で愛されているローカルパン「ケシパン」を買いに「築山製パン所」に行って来ました。
場所はレトロな町並みがある玉島港エリアの少し北側で、良寛通り(県道191号)と旧玉島往来を結ぶ通りにあります。新倉敷駅から車で10分弱の場所。
「築山製パン所」は大正元年に大阪で創業し、戦後に玉島の現在地に移店した110年の歴史あるパン屋さんです。
外観
派手さはなく、質素で昔の個人商店みたいな外観です。パン屋さんというよりも、名前の通り「製パン所」といった趣です。
入り口前の玄関マットが、寄り添う猫のデザインで可愛らしい。駐車場はなさそうなので、近くの玉島図書館前の無料駐車場などを利用すると良いかと思います。
さて、いざお店に入ろうと扉に手をかけようとしたら、「本日は終了しました」の札が目に入ってがっくり。営業時間は19時までですが、売り切れてしまうと営業終了してしまうようです。
購入
あきらめてトボトボと帰ろうとしたのですが、その後気まぐれに立ち寄った近くのスーパー「リョービプラッツ 玉島店」で「ケシパン」を発見。無事購入することが出来ました。どうやら玉島周辺のスーパーでは取り扱っていることが多いようです。
ケシパン
ケシパンはミニサイズで、五個入りの袋で販売されています。手に取った時にまず、そのずしりとした重みに驚かされます。この感覚はなんだか嬉しい。なんでもかんでも小さく軽くなっていく令和の食べ物とは大違いで、夢があります。
値段は製パン所では250円のようですが、スーパーなどではお店によって微妙に金額が違うようです。
「ケシパン」のレトロな書体が良い味を出しています。ご当地パンらしさがありますね。
その横に「元大阪キ号パン」の文字が見えますが、これは創業者がかつて「マルキ号製パン」で修業していたことを示しているそうです。
「マルキ号製パン」は明治創業の大阪の製パン所で、当時の業界をリードするような存在。創業者の方はそこで修業したのち、大阪で独立したそうなので、まさに当時の最先端のパン屋さんだったことになります。
手のひらにちょうど収まるようなサイズ感。厚みもあり、トップのケシの実がビジュアル的にもいいアクセントになっています。
中のあんこはこしあんで、写真の通りみっちりと詰まっています。甘すぎず、舌触りはとてもなめらか。ふんわりしたパン生地との相性も良く、そしてケシの実のほのかな塩味と香ばしさが絶妙に効いています。
おやつに食べたら幸せになれそうなケシパン。今回は近くのスーパーで手に入れましたが、製パン所では焼きたて(13時頃)が購入できるそうなので、今度は早めの時間に訪れて是非それを食べてみたいです。その他の種類のパンも気になります。
築山(つきやま)製パン所
住所:倉敷市玉島中央町1丁目5−8
営業時間:13:00~19:00
定休日:水曜・日曜・祝日
駐車場なし