玉島にあるレトロなアーケードの商店街「通町商店街」を散策してきました。
場所はかつて備中一の商業港として栄えた玉島港のすぐ近く。新倉敷駅から車で10分程で到着します。
この周辺はかつての繁栄ぶりが良く分かる商店街の多い町ですが、この「通町商店街」は玉島で最も古く長い商店街だそうです。
新堀川緑地
玉島図書館の前にある新堀川緑地の無料駐車場に車を停めて、散策スタート。駐車場の利用可能時間は8:00~20:00。
玉島図書館
玉島図書館の前に座っていた彫刻。中岡慎太郎 作「Dreamer」。バウムクーヘン的な層がなんか気持ちいい。
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再び、新堀川緑地に戻りました。石造の丸い何か。ここは水辺の緑あふれる場所で、散歩するのに良さそうな場所です。
ドラム缶橋
新堀川にかかるドラム缶橋。この橋を渡った先に通町商店街があります。
その名の通り、本当にドラム缶に板を渡した橋です。1980年に、玉島図書館前に車を停めて商店街を訪れる買い物客のために作られたそうです。
ミステリアスなのは、普通の橋ではなくなぜドラム缶橋になったのか、その経緯が役所ですら分からないらしいという事。そんな昔の話でもないのに。なかなか橋をかけてくれない行政に業を煮やした商店街の人たちが勢いで勝手に作ったのか?とか色々想像してしまいます。
しかし、このドラム缶橋は行政的にはどういう扱いなんでしょうか。正式名称もないらしいです。
川には水鳥たちが泳いでいます。この黒い水鳥はオオバン?
橋の上からはのどかな風景が見渡せます。
反対側の玉島港方面は、水辺ギリギリに家屋がぎっしりと建ち並んでいます。商港らしい風景。
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橋を渡るとお地蔵さん。
そして、閑静な住宅街。
さらに少し細い路地が続きます。
通町商店街
少し広めのレンガ敷の道路に出て、右手を見るとアーケードがかかっています。この通りが通町商店街。
ミニマルな洋傘・提灯の看板。渋いです。
すごい事になっている服屋さん。この辺りはすでに営業していないお店が多いです。
アーケード方面に向かいます。少し前まではこの辺りにもアーケードがかかっていて、更にその先まで続いていたようです。
いい書体の「Vogue mode ユリヤ」。
2階部分は石造り風の外観となっています。
側面を見ると、奥に長いウナギの寝床構造になっています。前面は洋風で、次に和風、そしてなまこ壁の蔵と続いていて、面白い。
街灯もレトロです。
商店街から南に向かう路地もいい雰囲気。角の「ヒロセ小道具店→」の小さな案内板も味があります。
アーケードに入ってすぐの毛糸・婦人服地のお店。2階の四角い窓がいいです。
こちらは3つ看板が並んだお店。看板の色に歴史を感じます。ここも2階は石造り風で、この商店街はこんな感じの外観のお店が多い。
ご時世柄、こんな疫病除けのお札も貼ってありました。「上寺山(うえてらさん) 餘慶寺(よけいじ)」は瀬戸内市邑久町のお寺です。
歩いてきた道を振り返ったところ。まだアーケード内を数十メートルしか歩いていませんが、すでに写真をかなりの枚数、撮ってしまっています。
おたやん食堂
大きな虫籠窓が目印の「おたやん食堂」。営業してます。元々はお好み焼き屋だったそうですが、今では色んなメニューを出す食堂となっています。
なかでも「カステラ」という具材もある「玉島おでん」は、ご当地グルメとしてちょっとした名物となっています。
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こちらも営業している化粧品屋さん。
照明の飾り付けが凝っています。
玉井堂
こちらも営業中の和菓子屋さん。「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」に登場したこともあるそうです。茶の湯文化の町の和菓子なので、きっとおいしいはず。
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振り返ったところ。アーケードには「昭和レトロな?玉島商店街」という垂れ幕が。観光にも力を入れていることが分かりますが、この時間帯の商店街は、時おり地元の方らしき人たちが通るくらいで、基本的には閑散としています。
いいアールが付いた外壁のお店。
営業中の呉服店。この辺りは割と営業中のお店が多いです。
その2に続きます。