G-SHOCKののバンドをNATOベルトに交換してみました。
交換したG-SHOCK
交換したのは、2005年発売の型番GW-5600J-1JFのG-SHOCK。タフソーラー・電波受信のモデルで、購入した時は一生使えるな、って思ったのですが、考えが甘かった。バンド部分がちぎれてしまいました。
純正のバンド交換依頼を検討するも
ただ、時計機能自体は何の問題もなく動いているので、バンド交換を考えたのですが、CASIOに依頼すると4000円弱ほどかかるらしくて割高感があり、また、そもそもこの時計は古すぎて受け付けてくれない模様。
純正の交換用バンド購入を検討するも
交換用の純正ベルトをネットで発見しましたが、これまた3,000円ほどで割高感がある。
という事で、修理するより買い替えた方が安上がり、というよくある話のとおりに、結局この時はあきらめて新たにG-SHOCKを購入してしまいました。
NATOベルトなるものを発見
でも、本体はまだ使えるので何とかしたいなとは思っていて、その後も時々調べたりしていました。そんな中で、純正ではないのですが「NATOベルト」というものに交換する手があることを知りました。
「NATOベルト」とは
「NATOベルト」とは、NATO(北大西洋条約機構)軍で使われたナイロン素材で丈夫な時計バンドの事らしい。武骨なG-SHOCKとはまた違った雰囲気で、これはこれでカッコいい。
NATOベルト発注
というわけで、Aliexpressで検索して、NATOベルトに交換用のアダプターとバネ棒、そして工具が付属するものを見つけ、購入してみました。
ベルトの色はカーキで、バックルは黒とシルバーがありましたが、時計本体の黒と合うように黒を選択。
ちなみに日本のAmazonでも、同様のものを販売しています。
購入上の注意点
交換しようとしているG-SHOCKのモデルに適合しているか?
G-SHOCKは種類がたくさんあり過ぎて、購入しようとしている交換ベルトが、自分の持っているモデルに適合しているのかが分かりづらい。適合モデルが書いてある商品もありますが、全てのモデルを網羅しているわけではなかったりします。
今回は時計のばね棒を取り付ける部分の幅を実際に計測。幅が16mmだったので、そのように記載されているものの中から探しました。バンド幅ではなく、「ラグ幅」とか「バネ棒のサイズ」、「アダプターの幅」等として示されているものです。
一式セットか?パーツごとか?
検索しているとたくさん見つかって良く分からなくなりがちですが、今回のようにNATOベルトにアダプター、ばね棒、工具が付いた一式セットのものと、それぞれを単品で売っているものがあります。
一式セットが欲しかったのに、値段だけを見て買ったらバンド単体だった、とかならないように注意が必要です。逆にこだわる人は、それぞれ個別に選んで購入すれば、カスタム性を高めることができます。対応しているなら、ついでにベゼルも交換するというのもありかもしれません。
到着
Aliexepressで注文してから2週間ほどで到着しました。はがき大ほどのサイズで、ポスト投函での配達。お手軽です。
中身の確認
中身はこれだけ。軽い。
左の袋には時計バンドと交換用のアダプター、そして、右の袋に交換用の工具とバネ棒が4本入っています。
NATOバンド/アダプター
NATOバンドは思っていたより厚みがなくて薄く、固めの紙っぽい質感でした。時計盤の所だけバンドが二重になる構造になっています。
ばね棒
上が純正のばね棒で、下が今回付属のばね棒。純正よりだいぶ細いです。時計盤の上下に各一本ずつで2本あれば大丈夫なんですが、予備でプラス2本入っており、合計4本となっていて安心感があります。
上のばね棒は、今回外した純正のバンドについていたもの。15年の歴史を物語るようなアンティーク感が出ており、かなり劣化していることが良く分かります。
工具
付属の工具は、ばね棒のつけ外しに使うもので、片側は先端が二股に分かれています。
もう一本は先のとがっていない錐(きり)のような形状。これは何に使う用なんでしょうか。
NATOベルトの交換
中身を確認したところで、早速作業を開始。
バンドの取り外し
まずは純正のベルトを取り外します。ベルトをグッと横にずらすと、時計盤との接続部分にばね棒がちらりと見えます。
このばね棒は、トイレットペーパーホルダーの芯棒とほぼ同じ構造となっているので、付属の工具でばね棒の溝部分を押さえて一旦、中に押し込むことで外れるようになっています。
ただ、これがなかなか外れない。時計盤を覆うベゼルを外すとやり易い、という情報があったので、赤丸部分のネジを4か所外そうとしたのですが、1か所だけどうしても回せないネジがあり、だんだんネジ山がバカになって来たのであきらめました。
その後は、ただ愚鈍に工具でばね棒を押し込む動作を繰り返しました。時おり手ごたえがあり、イケたか?と心臓の鼓動が高まるも、あと少し、というところで無情にもばね棒は元の位置に戻ってしまい、絶望すること数回。
そして、もう無理だなとあきらめかけていた時に、不意に突然外れました。この作業を10分くらいはやっていたような気がします。今思えば、古いG-SHOCKなので、手間取ったのはばね棒の劣化などが原因だったのかもしれません。
アダプターの取付け
今度はアダプターの取り付けです。アダプターにばね棒を挿入して、時計盤に取り付けようとしたのですが、ばね棒が細いのでアダプターからすぐに落下してしまってやりづらい。
なので、
1.ばね棒を時計盤の接続部分の片側の穴に差し込み固定する
2.固定したばね棒にアダプターを挿入する
3.アダプターの反対側にはみ出たばね棒を工具で押さえ、どこでもいいのでもう片方の接続部分にはめ込む。
4.工具でばね棒を動かして接続部分の穴を探り、そこに差し込む
上記の手順で行う事に。こちらも少し手間取りましたが、何とかアダプター2つの取り付けに成功しました。
作業中の注意事項
なおこの作業中に、ばね棒がどこかに飛んで行ったり、落下してどこかに行ってしまったりと紛失しがち。段ボール箱の口を手前にして、その中で作業するのが良いらしいです。
横から見るとこんな感じ。片側だけかなり可動域があります。
NATOベルトの装着
アダプターにベルトを通して…
もう一方のベルトの先のループ部分にベルトを通して装着完了。
完成!
こんな感じになりました。
ベルトの黒いバックルが本体の色とマッチして、なかなかバランスが良い感じがします。
しばらく使ってみた感想
最初は少し気になった薄く固めの紙のようなバンドの質感ですが、しばらく使っているうちに柔らかくなってきました。糊付けされたシャツが体に馴染んでくるように、手首に馴染んできていい感じ。そしてちゃんと頑丈そうです。
少し気になるのはアダプター部分。この部分は手首に沿って曲がらないので若干フィット感が悪いです。腕の太さによりますが、アダプターが手首の骨部分に当たる位置に来てしまうと、安定感が悪くなってしまうかもしれません。
ただ、純正のベルト交換をするよりも割安だし、しかも普通のG-SHOCKともまた違ったミリタリーな雰囲気になってなかなかカッコ良く、気に入っています。新しく購入したG-SHOCKと、気分によって使い分けていきたいと思っています。