世界遺産である石見銀山の町並み地区をぶらぶらと歩いてきました。
石見銀山資料館(大森代官所跡)
かつての代官所跡で、その後に建てられた旧邇摩(にま)郡役所の建物を利用した石見銀山の資料館です。
破風?部分が渋いです。
入館料:大人500円/小人200円 (WAON利用可)
開館時間:9:00~17:00
休館日:年末年始(12/29~1/4)特別展の前後
HP:石見銀山資料館
お食事処おおもり
蕎麦からラーメン、定食なども食べられるお食事処。散策前の腹ごしらえに。
銀の店
銀山だけに銀細工のお店。 リングやピアスといった銀のアクセサリーを販売しています。
営業時間:10:00~17:00
HP:ピンブローチやシンプルなピアスの通販|石見銀山 銀の店
うめの店
定食やオムライス、カレーなどが食べられるお店。コーヒーやアイスクリーム等もあります。川沿いにあり、居心地が良さそうです。
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜日
市松模様のタバコ屋窓口。恐らく現在は販売していませんが、小洒落ています。
オペラハウス大森座
郵便局舎を改装した 世界一小さなオペラハウス。収容人数100人だそうです。古い木造建築ですが、白い格子の窓やドアがモダンな印象を与えます。
熊谷家住宅
一般公開されている有力商人の住宅。 豪商の屋敷を見るのが結構好きなので楽しみにしていたのですが、この日は世界遺産登録10周年を記念した「オランダ茶会」を開催していて見学不可でした。かなり残念。
日本とオランダの国旗が掲げられ、和服の女性と洋装した外国の方が周辺をうろうろしていて不思議な雰囲気でした。案内の方のご好意でちょっとだけ中の写真を撮らせてもらいました。
理容館アラタ
大正末期から昭和初期に営業していた理容院。 「理容遺産」認定第一号の石碑も建っています。理容道具などが展示されていて面白いです。
中央にある気になる理容椅子。座ってみたかったんですが、特に注意書きもなく座っていいものか分からず、結局座りませんでした。後で調べたら、座っても良かったみたいです。
西性寺
石見地方で生産されている赤い瓦、石州瓦が映える西性寺(さいしょうじ)。左官の神様と呼ばれた松浦栄吉の鏝絵「鳳凰」が見られます。
【ドイツパン】ベッカライ・コンディトライ ヒダカ
なぜこんな所に?と思ってしまいますが、ドイツパンのお店。
パンのいい匂いが漂っています。
というわけで、思わずプレッツェルを買ってしまいました。家に帰ってから食べましたが、いい気候のときならそのまま外で食べるのも良いですね。店内には若干のイートインスペースがあります。
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜・木曜
観世音寺
岩山の上に建てられたお寺。岩を削った階段を登ると、この町並み地区を見下ろすことができます。
町並み交流センター(旧大森裁判所)
明治時代に裁判所として使われていた建物。 元裁判所だけに入りづらい雰囲気がありますが無料で見学できます。法廷の様子を再現したり、石見銀山の資料を展示しています。
営業時間: 8:30~17:15
定休日:年末年始
通りの何気ない景色もよく見ると、ポストに木彫りの模様が施されていたり、手すりに紅葉や楓の葉の形をあしらったりと、人々の生活を彩っている様子に気づきます。
旧河島家
銀山附役人の武家屋敷。
戸は全て開け放たれていますが、風が通り抜け結構涼しい。
当時の生活の様子が伺えるような展示が多数あります。
陰翳礼賛的な光と影の対比もなかなかです。
土間の二階では、当時の収納についての展示がありました。
文書や茶碗などの収納方法について知ることができます。こういうのってなかなか知る機会がないので面白かったです。
入館料:大人200円/小人100円(WAON利用可)
開館時間:9:00~16:00
休館日:年末年始
石見銀山代官所同心遺宅柳原家
代官所同心の遺宅。
門と奥に建物が見えます。非公開なので覗くだけ。
有馬光栄堂
菓子店。名物「げたのは」「銀山あめ」といったおみやげが買えます。
店の前で熱心に客の呼び込みをされています。店内には芸能人のサインが沢山並んでいました。
「げたのは」が名物だからか、店前には下駄がぶら下げられています。
営業時間:9:00~17:00
定休日:無
石見銀山代官所地役人遺宅三宅家
地役人遺宅。こちらも公開していません。
栄泉寺
長めの階段に続く山門。このあたりは本当にお寺が多いです。
石見銀山代官所地役人遺宅阿部家
地役人遺宅。こちらも公開されていませんが、「暮らす宿 他郷阿部家」という宿となっています。
ホームページを見てみると、なかなか良さそうな宿です。いつか泊まってみたい。
暮らす宿 他郷阿部家について | 石見銀山生活文化研究所|群言堂・MeDuオンラインストア
このあたりは地元の方のでしょうか、なぜかアート作品が多いです。
豊かになると文化活動が盛んになるといいますが、潤っていることなんでしょうか。
飯ごうで作られたポスト。古びた感じの色合いで結構好きです。
様々な柄のすりガラスがはめ込まれた格子戸。
群言堂石見銀山本店
服・雑貨・カフェの複合店。こちらも店内にアート作品。
少し瀬戸芸を思い出しました。店内の2階もギャラリーとなっています。
靴を脱いで店内に入ります。
知りませんでしたが、全国色々な所にあるお店の本店だそうです。
営業時間:10:00~18:00(ショップ)
営業時間:11:00~18:00(カフェ)
定休日:水曜(祝日は営業)年末年始 他
HP:群言堂 石見銀山本店について | 石見銀山生活文化研究所|群言堂・MeDuオンラインストア
店を出てふと見上げると、たくさんのツバメたち。
自販機も装飾が施されています。ボタンを押しづらそう。
中田商店
店も絶え、少し寂しくなったあたりにあるごま豆腐製造直売のお店。その店の前にはでっぷりとした金魚が泳いでいました。
営業時間:早朝~夕方
定休日:不定休
CAFE住留
古民家を改装したカフェ。
この町並みに沿って流れる川。水は少なめですが緑は一杯です。
屋根の上の鬼瓦を見ると、七福神が覗いています。
はめ込んだのではなくて、ここだけ色を付けていない、ということのようです。
まとめ
色々と見どころのある町並み地区。写真にはほとんど他の人が写っていませんが、誰もいない時間帯と大勢の人がいる時間帯が交互にやってきて、不思議な感じでした。バスでやって来た人が、降りてから同じように行動するのでそうなってるのかもしれません。
資料館やお寺など入館料が必要な施設が結構ありますが、何故かWAONが使えます。しかもWAONを使うと割引をしてくれる所があるので、WAONを持っていくとお得です。ただ調べてもどこが割引してくれるか全然情報がないのが残念なところ。実際行ってみて、使ってみて、割引されたらラッキーという感じですかね。
駐車場の情報もあまりなく、どこに停められるのかわからない感じですが、町並みの両端にある代官所前ひろば、石見銀山公園に車を停められます。ただし共にそんなに広くないので、満車の場合は離れた場所にある石見銀山世界遺産センターに停めて、そこからバス(有料)で町並み地区に向かう必要があります。
琴ヶ浜
町並み地区から少し離れますが、海も見たいということで琴ヶ浜へも行ってみました。ここは「鳴き砂」で有名なところです。
車で細い道を下って海岸までやって来ました。ちょっと見るだけのつもりで、海岸沿いを走ろうと思ったら自動的に駐車場(有料)に入ってしまいました。
駐車場のおじさんに「鳴き砂の説明をしますのでこちらに来て下さい」と半ば強引に集合をかけられ説明を聞かされました。が、これがブラタモリ的な面白さ。なんでも、ここは昔大陸とつながっていたときは火山で、琴ヶ浜をぐるりと囲むように山々がそびえているのは外輪山なのだそうです。周辺に温泉が多いのもそのせいだとか。ロマンを感じます。
普通に歩いていると砂は鳴りませんが、強く砂浜を押すように踏み込むと音がなります。情緒があるというよりは、黒板を引っ掻いたときのような少し背筋が寒くなるような音。だけど面白くて何度も鳴らしてしまいます。
この鳴き砂は砂浜が汚れると鳴らなくなるそうで、日本にもかつてはたくさん鳴き砂の砂浜があったが、工業用水などの汚染で鳴らなくなってしまったそうです。たしかにここは海水も透きとおってきれいでした。