きび六

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見ごろを迎えた梅の花!春の訪れを感じる桃太郎伝説ゆかりの【吉備津神社】

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岡山市にある「吉備津神社(きびつじんじゃ)」へ梅を見に行ってきました。

 

「吉備津神社」は備中国の一宮。備前・備中・備後と分割される前までは、吉備国全体の総鎮守だったそうです。桃太郎のモデルとして有名な「吉備津彦命(きびつひこのみこと)」が祭神として祀られており、桃太郎伝説にゆかりのある神社としても知られています。

 

 

場所は吉備中山の北西のふもと、国道180号線から南に入ったところにあります。JR桃太郎線(吉備線)吉備津駅から徒歩10分ほどの場所。

 

吉備津の松並木

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吉備津駅のほうから続く立派な松並木の参道。国道をまたいで500mほどの長さがあり、参道入り口には一の鳥居があります。

 

駐車場

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参道を歩いて詣でるのも情緒があっていいのですが、今回は車で訪れたので神社近くの駐車場に車を停めてスタート。周辺にはこの他にも神社の広い無料駐車場があるので、正月などのイベント時でもない限り、駐車場に困ることはなさそうです。

 

境内入り口

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こちらが境内入り口。ちなみに右の石碑(社号標)の「官幣中社 吉備津神社」の文字は犬養毅の揮毫によるものです。

 

犬養毅はこの近所の出身で、遠祖の犬養健命(いぬかいたけるのみこと)は祭神・吉備津彦命の随神であることから崇敬していたそうです。桃太郎と家来になった「犬」の関係ですね。近くには犬養毅の銅像も建っています。

 

矢置岩(やおきいわ)

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入り口すぐ左にあるのは「矢置岩」。吉備津彦命が温羅(うら)との戦いで弓矢を使用した際に、ここに矢を置いたとされる岩です。

吉備国の桃太郎秘話 鬼ノ城 温羅物語

吉備国の桃太郎秘話 鬼ノ城 温羅物語

 

 

境内図

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かつては5つの社殿と72の末社があったとされ、広い境内。地図には梅林やあじさい園、ぼたん園等も載っていて、境内で四季折々の草花を楽しめることが分かります。

 

石段

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まずはかなり急な石段を上ります。四方八方に並んだ提灯が壮観です。

 

北随神門(きたずいしんもん)

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階段の途中にあるのが大きな北随神門。鮮やかな朱色で新しそうな雰囲気ですが、実は室町時代に再建されたという歴史ある門で、国の重要文化財です。

 

石垣

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門の左手には駐車場がありますが、これはおそらくお祓いをする車用のスペース。その向こうの苔のむした石垣が立派です。

 

授与所

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随神門の先にも急な階段があり、さらに門があります。この門が巨大で、立派な石垣と相まって、まるでお城の門のように威圧感があります。

 

拝殿

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門をくぐるとすぐに拝殿。広い境内のわりにはすぐに拝殿までたどり着いてしまいました。

 

本殿

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拝殿から左側に回り込んで、横から奥の本殿を見てみます。しっかりとした土台の上に建つ、かなり巨大な建築物。屋根が二つ並んだ形式のこの建築は「吉備津造」と呼ばれ、拝殿と共に国宝に指定されています。1425年造営。

 

おみくじ

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拝殿の手前の大きな門は、お守りの授与所がある建物の一部となっていて、その隣に昭和な雰囲気のおみくじが引ける場所があります。

 

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このおみくじの所にはまるで神の使いのように、いつも白い猫がいる事で有名なのですが、残念ながら今回はいませんでした。写真は2015年のもの。

 

SNSなどで調べてみたら、最近はあまり見かけないようで、かなり高齢の猫ということもありちょっと心配です。

 

祈祷殿・社務所

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気を取り直して本殿の左側に建つ、社務所の奥の庭園に来てみました。ひと気がなくひっそりとしていますが、良い庭園があります。

 

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その池のほとりで水を飲む猫を発見。

 

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こちらと適度な距離を取りながらくつろいでいました。

 

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さらにもう一匹。こちらはガンガンと近づいてくるタイプで、触らせてくれます。ただ先ほどの猫とはあまり仲が良くないらしく、互いに警戒し合っていました。どちらの猫も、人間に対してはあまり警戒心はない模様です。

 

境内案内のタッチパネル

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ひとしきり猫と触れ合った後、今度は拝殿の右側に向かいます。拝殿のすぐ隣には境内を案内するタッチパネルが設置されていました。ハイテクです。神社もアップデートされていくんですね。

 

回廊

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そして、拝殿・本殿の右側を通る回廊を歩きます。この回廊も有名で、吉備津神社の紹介の写真でよく使われています。

 

南随神門・回廊

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手前に見えるのが南随神門。1357年に再建されたこの神社内最古の建造物で、国の重要文化財に指定されています。その先に続く回廊入り口の上の部分、梁周辺の装飾が凝っています。

 

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この回廊は真っ直ぐに360メートル続きます。

 

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高低差のある地形に沿ってうねる屋根が見事。

 

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回廊に沿って梅の木が並ぶ一角があって、梅の花が咲いていました。

 

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満開とまではいかないような感じですかね。

 

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メジロもいました。ただここの梅並木はそんなに見応えはない感じ。

 

熊小路

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今度は回廊の左側へ。「熊小路」と書かれた灯籠に、熊が出るのか?と少し不安になってしまいますが、鳥居の先の長い石段の両脇は、季節になるとたくさんのあじさいが咲き誇る「あじさい園」として有名な場所です。

 

梅林

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熊小路の石段を上らずに、灯籠を右側に少し行くと、目当ての「梅林」に到着しました。

 

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ちなみに手前に見える立て札には、かつてここにあったという三重塔の説明が書かれていて、三間(約5.5m)四方の大きな塔だったそう。現在はその心礎だけが残っています。意外と小さい。

 

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こちらは梅の花がわりときれいに咲いています。

 

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色々な種類の梅の木があるようで、既に見ごろを過ぎたり、まだこれからだったりと種類によってばらばらな感じ。

 

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周囲は梅の甘い香りが漂って、春の訪れを感じることができます。

 

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ここは、是非一度は見ておくべきというほどではない感じですが、神社への参拝がてらに足を伸ばして訪れるには悪くない場所かと。ほとんど人もいませんでした。2月中旬から3月中旬ごろが見ごろだそうです。

 

吉備津神社

住所:岡山市北区吉備津931

 駐車場あり

 

 

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