岡山名物「元祖きびだんご」で有名な廣榮堂(こうえいどう)が販売する「調布」の季節限定味、「桜調布」を購入してきました。
調布とは?
きびだんごと違ってあまり知名度はないですが、「調布」は江戸時代末期に岡山県出身の和菓子職人・間野与平(まのよへい)によって考案された岡山銘菓。かつて朝廷に納められていた手織りの巻布「調布」に形が似ている事から命名されたとされています。歴史の授業で習った「租庸調」の「調」ですね。
現在では岡山県内のいくつかの和菓子店が「調布」を販売しています。個人的観測範囲では、意外と人気がある銘菓といった印象です。
パッケージ
桜調布(5本入)(486円)
おそらく通常品の包装に「桜」のシールを貼っただけのパッケージデザイン。この簡単さが逆に季節限定感を醸し出しています。
袋を開けると、小ぶりな弁当箱サイズのケースに入った調布が出てきます。このケースのサイズ感がなんだか可愛らしくて好き。
お菓子同士が引っ付かないためだと思いますが、一つずつ仕切りが付いているのが律義です。
調布
ふんわりと丸められたカステラ生地。確かに布っぽいです。
裏返すと良く分かりますが、カステラ生地の皮で求肥を包みこんでいます。
ピンク色でモッチモチの求肥には、桜の花の塩漬けが練り込んであります。薄くしっとりとしたカステラ生地との相性も良くて、深い味わい。口の中に広がる桜の香りが、一足早い春の訪れを感じさせてくれます。
「桜調布」は季節限定ですが、いつまでの販売かは不明なので、気になる人はお早めに。各種お土産売り場などで販売しています。