鳥取市にある山陰本線の駅「浜村駅」周辺を散策してきました。
浜村駅は鳥取駅から西に5駅目、倉吉駅から東に4駅目の駅。浜村温泉があり、貝がら節発祥の地としても知られている場所です。
浜村駅
手書き風に駅名が表示された木造風の駅舎。あまり古い感じはしないので、あえてレトロな感じにしているのだといます。悪くないです。
駅舎内
駅舎内には観光協会の看板。これは古い感じがします。描かれた女性の表情のない顔と配置、そして色合いがいい味を出しています。
プラットホーム
向かいのホームの待合所も木造風。
突然、何やら民謡風の音楽が流れて、しばらくすると電車がやってきました。おそらくこの音楽が「貝殻節」なのでしょう。
2両編成の赤色の電車。歴史を感じる古そうな外観で、長年、冷たい日本海の潮風にさらされ続けてきた車両の貫禄を感じます。
顔ハメ看板
駅舎を出ると建物脇に顔ハメ看板を発見です。「貝殻節の里」と「浜村温泉」をアピール。しかし置かれた場所から考えると、邪魔なので隅っこに追いやられている可能性ありです。
足湯と貝殻節モニュメント
そして駅前でひときわ目立っているのは貝殻節のモニュメント。そしてその足元は浜村温泉の足湯になっています。
貝殻節とは、この地域周辺で行われていたイタヤ貝(ホタテ貝)の捕獲作業の際に歌っていた労働歌。捕獲作業はかなりの重労働で、労働者たちはそれを紛らわすために唄ったそうです。後に「新民謡浜村音頭貝殻節」としてレコード化され、貝殻節踊りと共に全国的に知られるようになったとか。まったく知りませんでした。
2人の少年が持ち上げる貝殻は重そうで、確かに重労働感があります。歌でも歌わなきゃやってられないでしょう。
奥村光治翁之像
銅像の人物の詳細は不明ですが、浜村温泉の発展に貢献したようです。銅像のメガネのクオリティーが非常に高いところに注目です。
駅前通り
浜村温泉の歓迎の看板が架けられていますが、少し寂しい駅前通り。横断歩道のある交差点の右手にある三階建ての建物は「浜村温泉観光案内所」となっています。
反対側から駅方面を見たところ。こちら側の看板は文字が剥げ、うら寂れた感をより醸し出しています。
浜村温泉 魚と屋
浜村駅のすぐ東にある宿屋。壁の貝殻節をイメージした時計が良いです。
この駅周辺の宿泊施設は、もう一軒「貝殻節の里 旅風庵」があるのみ。温泉街というには少し寂しい感じです。
ベニヤ珈琲店
駅前通りにある喫茶店。カレーが美味しいお店として人気だそうです。ちなみに鳥取駅前にある鳥取カレーで有名な「ベニ屋」とは無関係のよう。
実はこのお店目当てで浜村駅に来たのですが、残念ながらその時間は営業していなかったようで、でもせっかく来たからという事でこの周辺を散策したというわけです。
その他
その後、山陰本線と並行したすぐ近くの温泉街らしき通りを車で通ってみたのですが、古い建物と昭和風の建物が混じったよくある街道沿いの町並みといった風景で、あまり趣はありませんでした。
お店は何店舗かあるようでしたが、1店舗、気になる変なお店があったので後で調べてみたら一時期、話題になっていた、ミシュランに載った中古車屋のラーメン屋「淡麗鶏らーめん ホットエアー」でした。
なぜ中古車屋でラーメン提供? 二足のわらじでミシュランガイド掲載まで至った経緯とは(くるまのニュース) | 自動車情報サイト【新車・中古車】 - carview!
全然ラーメン屋らしからぬ外観と店名だな、と思っていたのですが、あのお店だったんですね。カレーを食べ逃していただけに、ここに寄ればよかったと後悔。ちなみに浜村駅からは徒歩7分ほどの場所です。
これは鳥取市内のスーパー「マルイ」で購入したワンカップ酒の日置桜(ひおきざくら)と鷹勇(たかいさみ)。貝がら節デザインの日置桜は、味はわかりませんがデザイン的には全然欲しくならない感じがいいなと思い購入です。ともに鳥取県のお酒です。
浜村駅
住所:鳥取市気高町勝見