今回で行われるのは三度目となる瀬戸内国際芸術祭(トリエンナーレ)。まずは沙弥島(しゃみじま)会場を訪れました。春会期のみ開催される場所なので、綿密な計画をたてるのが苦手な人は早めに訪れることをオススメします。
ちなみに島って言ってますが埋め立てにより、現在は四国と地続きとなっているので船に乗る必要はありません。気軽に行くことが出来ます。無料で見られる展示も多数あるのでちょっと雰囲気を味わいたいだけの人にもオススメです。
アクセス
会場へは車で行きました。周辺には臨時駐車場も含めると4箇所の無料駐車場があります。平日だったので余裕で一番近い場所に停められました。JR坂出駅よりバスや乗合タクシーも出ているようです。
工業団地を通り抜けると会場に到着します。
まずは総合案内所へ。パスポート前売り券はここでパスポートと引き換え。会場の地図ももらえます。
坂出市のうどんマップなどの観光パンフレットも置いてありました。
130 ジティッシュ・カラット
沙弥島は現在は陸続きとなっているのであまり島感を感じられないのですが、少し離れて見てみると確かに島っぽい雰囲気があります。
131 藤本修三
ここからは瀬戸大橋が一望できます。橋と海を眺めながらここでしばらく座って休憩。あまり長居すると他の座りたい人にとっては迷惑になってしまいますが。
この展示は会場の中では一番離れたところにあります。
132 ターニャ・プレミンガー
登れます。
133 藤山哲朗+富井一級建築設計事務所
海の家。中央のらせん階段を登り屋上に上がることが出来ます。ここでは食事もできます。
134 五十嵐靖晃
砂浜に立てられたカラフルな漁網。瀬戸大橋でつながる島々の島民の方々と一緒に制作したそうです。
見る角度や天候により見え方が変わって面白い。
135 神戸芸術工科大学(かわいひろゆき/戸矢崎満雄/しりあがり寿/さくまはな)
旧沙弥小中学校校舎内で展示。パスポートまたは料金が必要。校庭のカラフルな鯉のぼりが出迎えてくれます。校内のこじんまりとした様子もいいです。
かわいひろゆき
沙弥島の展示の中で一番テンションが上がったのがコレ。教室の中に大量の塩が敷き詰められまるで雪のよう。
そこに瓶詰めの島名産 金時にんじんのピクルスが大量に置かれています。
レインブーツに履き替えて、中を歩くことが出来ます。
戸矢崎満雄
全てボタンで制作されています。
しりあがり寿
散乱する本と回転するネジ。
136 中山玲佳
137 藤山哲朗
ナカンダ浜にて展示。ここも瀬戸大橋が一望できて景色がいい。サッシを開け閉めすることで色の重なりが変わり見え方も変わる。
190 蓮沼昌宏
万葉会館内で展示。パスポートまたは料金が必要。何故か中国製らしいパンダの置物がお出迎え。
パラパラ漫画です。なんでこういうのって時間も忘れて見ちゃうんでしょうね。何度も見たくなります。
これだけ作品番号が違うので春会期が終わったら別の場所で展示されるんでしょうかね。
会館内には立派な舞台があり、ここでイベントも行われる模様。イベントがないときはここで休憩っていうのもいいかもしれません。
ここからの海の眺めもいいです。
食事
会場内には食事できるところが2箇所あります。
西ノ浜の家(10:00~14:00)
作品番号133でもある西ノ浜の家でわかめうどん、おでん、ふぐ弁当(限定)が購入できます。周囲にはうどんの出汁のいい香りが漂っていました。
建物の前にはテーブルが設置されているので、海を眺めながらリゾート気分で食事が出来ます。
土日はこれ以外にも島の食事メニューが有るようです。
うどんWiFi飛んでます。
えのきCafe(旧沙弥小中学校内)10:30~16:00
校舎内の展示は有料ですが恐らくこのカフェは無料で入場できるかと思います。古い校舎内でお茶するのもいいですね。覗いただけですがレトロな雰囲気が漂っていました。
注意点
・パスポート
この会場でパスポートを入手したのですが、パスポートと一緒に色々冊子がもらえてこれが結構うざい。時々冊子を眺めたり、写真撮ったりしていたら、肝心のパスポートがかばんの中でどこかに行ってしまってモタモタしてしまいました。
事前に入手しておくなり、一旦落ち着いて整理してから動き始めるなりする方がいいです。パスポートは期間中ずっと持ち歩くものなので紛失したり、ボロボロになったりしたら悲しいですからね。僕は公式グッズのパスポートケースを購入しました。
・公式グッズ
さらっと購入しましたって書いてますが、実は会場ではグッズは売っていません。島バッジのみ売っているようですが。この後、高松港まで移動して購入しました。
公式グッズ・リデザイングッズ完成! | 瀬戸内国際芸術祭 2016
・靴の脱ぎ履き
この会場は万葉会館、旧沙弥小中学校内ではスリッパに履き替えます。ブーツなどの面倒な靴を履いていると往生します。
・食事の時間に注意
会場付近には食事できるところが殆ど無い(瀬戸大橋記念公園内の施設には有るのかも)ので注意が必要です。昼時は混雑するから後で戻ってきたら食べよう、などと思っていると、ひもじい思いをすることになるかもしれません。
・無料の展示のスタンプ
有料展示の場合は受付でパスポートにスタンプを押してくれるのですが、無料展示の場合は案内板にスタンプがぶら下がっているので自分で押しましょう。って別に押す必要はないんですけど、まぁ記念に。
後で気づいてまとめて押しました。きっとこの先、たくさん押されたスタンプを見て、ニヤニヤする時があるような気がします。
会場周辺
せっかくなんで周辺の観光も。
香川県立東山魁夷せとうち美術館
入り口へと続くスロープも美しい建物。中には見晴らしの良いカフェがあります。設計は谷口吉生。
えなが石
なんかよく分かりませんでしたが。
ナカンダ浜遊歩道
程よい距離の遊歩道。
柿本人麻呂にゆかりのある場所らしい。
またこの辺りは遺跡となっていて出土品の土器などが万葉会館で見ることが出来ます。
好きな人にはいいかも。
瀬戸大橋記念公館
瀬戸大橋建設の概要について学べる施設。入場無料。いろいろ展示を工夫しているので子供にはいいかも。写真の銅像は瀬戸大橋の最初の提唱者 大久保諶之丞。実はかなり小さい銅像です。瀬戸大橋を眺めるように立っています。
http://www.setoohhashi.com/amusement/