岡山市北区中仙道にある笠岡ラーメンの人気店「麺酒一照庵 晴天櫓(めんさけ いっしょうあん せいてんやぐら)」に行って来ました。
場所は、岡山西バイパスから交差点「中仙道幼稚園西」で東の問屋町方面に向かった道路沿いにあります。以前は「麺屋 地養」があった場所で、北長瀬駅からは徒歩で約15分ほどの距離。
「晴天櫓」は、岡山駅前、中山下にある人気のラーメン店「麺酒一照庵 岡山本店」が新たなコンセプトで出した2号店。ちなみに「一升庵 岡山本店」は「おかやまラーメン博グランプリ2021」で1位になり、さらには「ミシュランガイド岡山2021 ミシュランプレート」にも掲載されているという実力のお店です。
外観
以前のお店「麺屋 地養」の外観をそのまま生かした店構え。
駐車場はお店の前と右横にあります。そこそこの台数は停められますが、車のサイズ分のスペースしかないので、バックで駐車する場合は歩道や道路で一旦切り返す必要があります。
入り口前には数字の書かれたベンチが置いてあります。
これは順番待ち用のベンチです。
混雑時は、一番数字の若い空いているベンチに座り、カウントダウンするように移動して行くスタイル。最初は戸惑うかもしれませんが、ちゃんと案内が掲示されているので大丈夫かと思います。
店内
店内にも同様に番号付きのベンチが並んでいます。今回は休日の夜9時くらいに訪問しましたが、順番待ちの先客は4人でした。
入り口左側に飲食スペースが広がっています。ちなみに右に見えているのは、食事を運んでくれる配膳ロボットです。
奥が厨房、その手前がカウンター席となっていて、左手奥の壁側にはテーブル席が並んでいます。洒落た和食料理屋のような雰囲気です。
手前側の壁側には6人程は座れそうなボックス席が並んでいます。店内は広いですが、ゆったりとした間隔でテーブルが配置され、それほど席数自体は多くないかもしれません。店内禁煙。
店内は、岡山出身の藤井風を中心にしたBGMが流れていました。お店の方が好きなんですかね。そういえば入り口付近にMV「旅路」 のBehind The Scenesで藤井風がやっていたというカードゲーム「語彙の王様」もディスプレイされていました。
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全然気づきませんでしたが、店内には藤井風応援席も設置されているようです。
メニュー
笠岡スタイルの4種類のラーメンが並ぶラーメンメニュー。これは本店とは違うラインナップです。
ちなみに「笠岡スタイル(style)」とは何ぞや?に答える説明書きがありました。いわゆる「笠岡ラーメン」に若干のアレンジが加えられているようです。
ラーメンには煮卵などのトッピングの追加が出来ます。それとご飯ものメニュー。ハーブめしや〆鯖めしなど、ちょっと風変わりなメニューが並んでいます。
小籠包や唐揚げなどを組み合わせられる限定のセットメニューもあります。お子様セットもあり。
セットの白ごはんは「種鶏タタキ漬けめし」などにグレードアップする事も可能です。
サイドメニューには大手羽棒や鶏皮餃子など、こちらもちょっと変わったラインナップ。店名に「麺酒」とありますが、お酒が飲めるラーメン屋がコンセプトのようで、この他にもポテサラや生ハム、鶏モモの煮込みなど、酒のつまみになりそうなものがたくさん並んでいます。
ドリンクメニューも普通のラーメン屋よりも充実しています。ジンも4種類あり、こだわりを感じます。
岡山本店で出されているラーメンは、オンラインショップで購入することも可能です。
その他メニューの詳細については別記事で紹介しています。
こちらは卓上の調味料たち。
何やら見慣れぬ容器も置いてありましたが、これはペッパーミルで世界一の胡椒「アンコールペッパー」というものが入っているようです。
その近くには卓上調味料の説明書きが。ちゃんとどのラーメンに何が合うかまで解説されていて親切です。そしてあーしろ、こーしろと押し付けないで、「ラーメンは自由」と宣言しているのは好感が持てます。
角ハイボール(490円)
まずはせっかくなのでハイボール。注文は席に案内される直前の順番待ち席で行いました。
一緒におつまみとして豆も出てきました。
小籠蒸し餃子 4個(520円)
せいろに入ってやってきた蒸し餃子。1段2個入りで2段、計4個入っています。
見た目からしてツルツルの皮は厚めでモッチモチ。あまり餃子感はないのかなと思いましたが、中身の餡がしっかりと餃子でした。肉汁たっぷりジューシーなので、火傷に注意しながら一口で頬張るのがよさげです。
笠岡style 笠岡ブラック 並(900円)
富山のご当地ラーメン「富山ブラック」と笠岡ラーメンを組み合わせたようなラーメン、笠岡ブラック。
スープの色や麺、親鶏チャーシューなどの具材は笠岡ラーメンの雰囲気ですが、黒コショウが振りかけられ、焼きバラ海苔がトッピングされているところが富山ブラックぽいところですかね。
麺はこんな感じ。普通の笠岡ラーメンよりも加水率高めな印象です。スープは、一口飲めばすぐに魚感がやって来る醤油ベースのもので、ブラックペッパーのパンチも効いています。磯の香りがする海苔の風味も良く、味にグラデーションがあって飽きさせません。
具材のメンマは厚切りで、食べ応えがあります、しかも意外と数も多い。
鶏チャーシューはこんな感じ。こちらも少し厚めで旨味が凝縮しています。メンマと共にお酒のつまみにも良さそうです。
笠岡style 生醤油 並(850円)
こちらは王道の笠岡ラーメン。ちなみに料理はすべて店員さんが運んできてくれて、配膳ロボットの出番がなかったのがちょっと残念でしたが、たまに稼働はしているようでした。
笠岡ブラックとは違い、こちらは清く正しい笠岡ラーメンのビジュアル。スープはまろやかな醤油味で、少し甘みを感じます。炙った笹切りネギの青臭く香ばしい風味や、時々感じる赤玉ねぎの食感が良い。
まとめ
どちらも本場の笠岡ラーメンの各素材を独自に少しずつアレンジし、アップデートしたような印象のあるラーメンでした。本場の笠岡ラーメンとこちらの笠岡style、どちらにもそれぞれの良さがあります。
この笠岡styleは具材がお酒に合いそうなのが特色かも知れません。ただ行列のできる人気店なので、あまりのんびりお酒を飲んでいるのは憚られるのがネック。でも落ち着いた雰囲気の良いお店なので、空いている時間帯を見計らって訪れて、ゆっくりお酒とラーメンを楽しみたい。それを見計らうのがなかなか難しいのですが。
麺酒一照庵 晴天櫓(めんさけ いっしょうあん せいてんやぐら)
住所:岡山市北区中仙道2丁目25−7
営業時間:11:30~22:00
定休日:水曜不定休
駐車場あり/禁煙