香川県高松市のランドマーク的存在の屋島。源平合戦「屋島の戦い」の古戦場としても有名です。
2017年から無料化された「屋島スカイウェイ」(旧屋島ドライブウェイ)をドライブして、山上周辺を観光してきました。
展望所
途中にある展望所からの風景。源平屋島古戦場を一望できます。向こうに見えるのは庵治(あじ)半島の五剣山で、山の中腹は石切の丁場となっています。
ちなみに屋島はかつては文字通り島でしたが、江戸時代に塩田開発などで埋め立てられ、陸続きになりました。
高松市屋島山上観光駐車場
ドライブウェイの坂道を登りきった突き当たりにある山上観光駐車場。有料で普通車は300円(20分未満は無料)。ドライブウェイは山のふもととこの山上駐車場とを結ぶ一本道。この駐車場に寄らなければそのままUターンして来た道を戻ることになります。
通行料は無料と言ってるくせに結局ここは有料で、少し釈然としない気分が残りますが、まぁ色々と事情があるのでしょう。別に隠しているわけでもないですし。かなり広い駐車場です。
売店・食堂
昭和の薫り漂う売店・食堂。当然うどんも食べられます。
ピカチュウだらけの自販機。
売店の横に周辺地図があります。天候と体調と気分に留意して計画を立てます。
売店の奥に続く道を進みます。なかなか立派な塀が右側に続いています。
左側には無料案内所の建物。味のある宿泊所の看板の下には、「平家物語」の屋島合戦での有名なエピソードを題材にとった「弓流し図屏風」の看板。
ちなみに「弓流し」は、源義経が海に落とした弓を合戦の最中に必死に拾い、「弓が惜しいのではない、義経はこんなショボい弓を使っていると敵に馬鹿にされたくなかったのだ」(意訳)と後に語り、皆が感心したという話。知りませんでした。
屋島の戦いの主な登場人物も紹介されています。弓の名手・那須与一の「扇の的」もこの屋島での出来事。その他、佐藤継信、景清と十郎、太夫黒(たゆうぐろ)についても説明されています。
血の池(瑠璃宝(るりほう)の池)
物騒な名前の池ですが、源平合戦の際に武士たちがここで刀を洗い、赤く染まったことから名付けられたそうです。
案内所の前には昔の写真が。駕籠に乗っている人もいますが、これいつの時代なんでしょうね。昔はもっと賑やかだったみたいです。
顔ハメ看板もあります。何故か茶髪でチャラい雰囲気の義経です。
ちなみにこのあたりではボランティアのガイドの方々にメチャクチャ声をかけられます。じっくりと学びたい人にとっては有り難いのだと思いますが。ゆっくり写真を撮ることも出来ず、なるべく立ち止まらないように通り過ぎざるを得ませんでした。
屋島寺(やしまじ)
東大門
というわけで雑に撮った屋島寺の東大門。石碑が立派です。
境内も立派です。屋島寺は四国八十八箇所霊場の第八十四番札所となっており、開祖は鑑真、後に空海が真言宗に改めたお寺だそうです。
これは不動明王でしょうか、いい感じに雨水で陰影がついています。
本堂の手前に大きな石像が2体見えています。
蓑山大明神(蓑山大明神)
石像の正体はタヌキ。なかなかの迫力。日本三名狸のうちの一匹で四国のタヌキの総大将、屋島太三郎狸、通称屋島の禿狸とその妻と子どもたちの石像だそうです。
ここはこの太三郎狸を土地の地主の神として祀ったもの。家庭円満・縁結び・水商売・子宝をもたらすなどのご利益があるとされています。
なんでも弘法大師や鑑真を、蓑笠を着た老人に化けて山上まで案内したとかで、蓑山大明神という法名がつけられたとか。
蓑山塚
社の隣には参拝者が残した狸の置物がたくさん置かれています。ちょっと怖い。
その2に続きます。