高儀(たかぎ)の電動サンダーSD-100SC(高儀 EARTH MAN 吸じん オービタルサンダー SD-100SC)を購入しました。
購入の経緯
木材のDIY作業は主なものに木材のカット、ヤスリがけ、塗装、組み立てがあります。木材のカットはホームセンターでやってもらうとして、塗装と組み立ては出来上がっていくのが見えて楽しいのですが、ヤスリがけだけは面白みがない。
木材がスベスベになっていく過程に喜びを見出す人もいるようですが、自分には無理。ほとんど苦行です。今回も2X4材を6本分購入し、ホームセンターでカットしてもらったものの、ヤスリがけのモチベーションが沸かず放置したままになっていました。これはもうマシーンの力を借りるしかないと。
購入商品の条件
電動サンダーの存在自体は知っていたのですが、電動ドリルや電動ノコギリとは違い、今いちそれがどんなものなのか分かっておらず、近くのホームセンターでも実物を見ることができず、調べながら購入の条件を絞っていきました。
方式 オービタル?ランダム?
電動サンダーの方式にはオービタルとランダムの方式があり、ランダム方式のほうが汎用性があるようですが、オービタル方式の方が価格は安い傾向にあります。そこまで木工をやるつもりはないので、コストを取ってオービタル方式を条件に。
集塵機能 あり?なし?
ヤスリがけで生じる木くずを集める集塵機能。掃除機のように吸い込む機能だからうるさいはず、形状的にも集塵機能があっても完全に木くずをすべて吸い取れるわけでもなさそうなので、集塵機能はなくてもいいかな、と最初は思っていました。でも、調べていると集塵機能があってもなくても、騒音の大きさはあまり変わらないようなので、ならば集塵機能がある方がいいかなと。
ちなみに集塵機能がないものは、集塵機をアタッチメントでつなげて集塵することが出来るものが多いようです。本格的にやるつもりの人にはいいのかも。
サンドペーパー
サンダーに取り付けるサンドペーパー。専用のものしか使えない機種と一般的な紙やすりも併用出来るものがあります。専用のサンドペーパーは割高で、簡単に入手出来ない可能性があります。コスパもありますが、いつでも近くのホームセンターや百均で気軽に入手できる安心感を優先して、一般の紙やすりを使える機種を条件に。
BOSCH(ボッシュ) サンディングペーパー#120 エコノミータイプ マジック式 2608605306
- 出版社/メーカー: ボッシュ(BOSCH)
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ちなみにランダム方式は専用のサンドペーパーが必要なので、これもオービタル方式を選択する理由の一つになりました。
購入機種の絞り込み
条件をもとに、口コミなどを考慮して絞り込んだのが下記の機種。
ブラックアンドデッカー(BLACK+DECKER) コンパクトオービタルサンダー ペーパーサイズ 93×230mm KA320E
- 出版社/メーカー: ブラックアンドデッカー(Black + Decker)
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購入機種の決定
そして、この中から高儀のSD-100SCを購入することに決めました。決め手は一番安かったから。単純です。一応、どこかで音が静かなほうだ、という情報があったのも決め手の一つ。
市販のサンドペーパーに集塵用の穴を開ける、パンチプレートが付属していないのが少し気になりましたが、それぐらいは自力で穴を開ければいいだろうと、気にしないことにしました。
購入
Amazonで購入して数日後に到着。
裏側。注意書きに、濡れたところでの使用はしないでくださいとあるので、いわゆる耐水ペーパーを用いた「水研ぎ」はできないようです。高儀は公式の製品ページも工事中と、意外と情報がなくて細かい部分は購入しないと分からなかったりします。
中身
中身は本体とダストバッグ、サンディングペーパー、取扱説明書。
本体
パッド部。8つの穴が空いていて、ここから木くずを吸い取ります。残り4つの穴はパッドを本体に取り付けるネジ穴です。
トリガー部分とロック部分。トリガーを押さえ込むことでサンダーがオンになり、ロックでオンにしたままに出来ます。トリガーを再度押さえ込むことでロック解除。最初、ロック解除の仕方が分からず、焦ってコンセントを抜いてしまいました。ちゃんと説明書を読まないといけませんね。
取っ手についた変速ダイヤル。これを回すことで動きの速さを調節することが出来ます。トリガー部分とこの取っ手部分を持って使用します。
ダストバッグ
ダストバッグは口に金具が取り付けられていて、これで本体に取り付けます。
取り付けた所。よく見ると袋にはファスナーが付いています。
サンディングペーパー
付属のサンディングペーパーは3枚。番手は#80・120・180。吸塵用の穴が空いています。
一般的に売られているA4サイズの紙やすりのほぼ3分の1のサイズ。
ただよく見ると若干、専用ペーパーのほうが大きいです。この違いが問題にならなければ、市販の紙やすりを三等分して効率良く使うことが出来ます。
サンディングペーパーの取り付け
買うまではサンディングペーパを取り付ける仕組みをよく理解していなかったのですが、こういう仕組み。片側を挟んで、反対側のレバーでもう片側を挟み込みます。
取り付けた所。吸塵用の穴の位置を合わせて一旦パッドのサイズで折り込んでから、レバーに挟み込んでいくときれいに挟めました。
使用感
以前紹介した棚のDIYの続きで使用しました。2x4材6本分です。
最初は勝手がわからず少し戸惑いましたが、段々と要領を得て、しっかりとヤスリがけができました。当然ですが、手作業とはスピードが全然違います。マシンを使ってる感も楽しい。
以下、ポイントごとに。
音
集合住宅なので気にしていた騒音。最初に動かしてみた時の第一印象は思っていたより静か、でした。ただこれは事前にどう思っていたかで印象は違うかと思います。うるさいだろうと思っていた人には思っていたより静か、静かだと思いこんでいた人にはうるさく聞こえる感じかと。
静かだとは思いましたが、たまに業者の内装工事等でどこかから聞こえる音よりはうるさくない、という程度なので、それなりの音はすると思っていたほうがいいと思います。個人的には集合住宅でも昼間に短時間であれば許容される範囲じゃないかと思います。勿論、建物の構造なども考慮する必要はあると思いますが。
変速ダイヤルの設定で、かなり音量は変わります。
振動
他の機種を使ったことがないので程度が分かりませんが、かなりパワフルに感じました。変速ダイヤルの目盛りをMAXで使うと、両手でしっかり抑え込まないと暴れてしまいます。なので今回はMAXよりも少し弱めで使用しました。
そして騒音よりも、集合住宅で使うにはこちらの振動のほうが気になってしまいました。パワフルなのでしっかり押さえ込むと、その振動が木材に伝わり、さらにそれが床に伝わり、部屋全体が振動しているような感じ。気になる人は直接床に振動が伝わらないように、間に養生クッションのようなものを緩衝材として使用したほうがいいかもしれません。
吸塵機能
140センチの2x4材6本分を番手#120で作業後に、ダストバッグのファスナーを開けてみた所。思っていた以上に吸塵できています。ただし、これも音同様、事前にどう思っていたかによって印象は変わるかと。構造を見ればわかりますが、すべての木くずを吸い取れるとは思わないほうが良いと思います。
個人的には、吸塵しきれないものが結構出ると思っていたので、想像よりは全然吸塵できてるな、と思いました。
市販の紙やすり
付属の専用サンドペーパーに合わせてカットした紙やすりをセットしてみましたが、無事クリップで挟み込むことが出来ました。ただし、少し短いので若干ポジションをシビアにセットしないと両側をクリップで挟み込むことができなくなります。
なので、吸塵用の穴を事前に開けておいてもパッドの穴とずれてしまう可能性があります。紙やすり用の型紙を作ることも手ですが、今回は紙やすりをセットした後に、目算でペンを突き刺すという方法で穴を開けました。意外とイケます。
コードの長さ
全然気にしてませんでしたが、電源コードの長さは1.8m。電源の近くだったので、140センチの木材への作業ではなんとか届いたという感じ。大きな物や電源から遠い場所での作業になる場合は、延長コードなどが必要になりそうです。
細かい作業
両手で電動サンダーを使うので、写真のような細かい木材では使用しづらいです。カットしていない長い2x4材でも、太い側の面は足で押さえつけて作業できますが、細い側の面は足で押さえても安定感がなくやりづらい。クランプなどでしっかり固定する必要がありそうです。
このサイズのサンダーは大きな板のような、広い範囲をヤスリがけする時に最大の効果を発揮しそうです。もし細かい木材への使用をメインに考えているのなら、片手で扱えるミニサンダーを検討してみてもいいかもしれません。
まとめ
パワフルでしっかりヤスリがけ出来るサンダー。手作業の手間を大きく削減してくれます。吸塵もしてくれるので作業後の掃除が楽になります。いい事ずくめ。
ただ少し振動や音などが気になるのも事実。ただこれはこのサンダーがというわけではなく、電動サンダーの宿命みたいなものだと思うので、サンダーを買うなら想定しておいたほうがよさそうです。
電動サンダーの口コミを見ていると、音や吸塵機能はレビュアーの事前の想像を基準に良し悪しの評価が決まっている印象でした。やっぱり一度くらいはホームセンター等で展示している所や貸出をしている所を探して触ってみるのが一番かもしれません。
個人的にはだいたい想定内で気に入りました。振動対策だけもう少し考える必要がありますが、どんどん活用していきたいと思います。今後は木材カット後のヤスリがけに至るまでの謎の空白期間がなくなって、DIYの工期が短くなりそうです。
高儀 EARTH MAN SD-100SC用サンディングペーパー5枚入 #120 SDP-2
- 出版社/メーカー: ?儀(Takagi)
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