醤油蔵が軒を連ね、醤油の香りが漂う、醤の郷(ひしおのさと)エリアの作品を鑑賞してきました。
小豆島 醤の郷の攻め方
移動手段
エリア内の基本的な移動は徒歩か自転車ということになります。
車の場合、3箇所程ある駐車場のどこかに車を停めてから、徒歩で見て回ることになるのであまり車の利点はありません。
所要時間
今回、所要時間は3時間ほどでした。作品No.103を見てから、車で作品No.96の近くの駐車場まで行き、そこから残りの作品を徒歩で見て回りました。途中、昼食はとりましたが、全体的に急ぎ気味で見て回ったので、醤油蔵などを覗いたりしながら回ればもう少し時間がかかるかもしれません。
広い範囲に作品があるので結構歩きます。グルっと回って見れるので、行ったり来たりはしなくてもいいですが、犬島や高見島より歩いた気がします。
食事
食事する場所はいくつかありますが、西側の作品が多くある地域にはほぼありません。
作品No.96の敷地内にあるヤマサン醤油の「気まぐれ麹(こうじ)部屋」か、バス通りのあたりまで出る必要があります。どちらにしても営業時間や定休日は確認しておいたほうがいいと思います。
醤の郷周辺
095 サヘジ・ラハール / Revenants
彫刻のようなオブジェ。
近くで見ると土壁のような感じになっています。
布のような素材も使っています。
脇で、映像作品もやっています。
こちらは不気味でちょっと怖いです。
096 島田陽 / おおきな曲面のある小屋
公衆トイレです。大きな樽を並べたような外観。
曲面を使って、ドアが無くてもちゃんと目隠しになっています。
この向かい側に駐車場があります。
097 黑﨑香織 / Follow the rules
蔵のような小屋のような建物の中に、作品が展示されています。
訪問者の休憩所があり、ここにある黒板には自由に落書きすることができます。
また、アーティストの方が制作を行っている場所も見ることができます。毎日、製作のために通っているそうなので、運が良ければ制作の様子を見ることができるかもしれません。
アーティストの制作の様子を受付のおじさんが教えてくれて、そのお話が面白かったです。
098 清水久和 / オリーブのリーゼント
オリーブ畑の中で圧倒的な存在感を放つオブジェ。なんでリーゼントなんですかね。でもそれが良いです。
脇のベンチにリーゼントのかつらが置いてあり、それをかぶって一緒に記念写真を撮ることができます。人がいないのを見計らって撮りましょう。
このオブジェの凹みにみかんが置いてあって、誰かのイタズラかなって思っていたんですが、あとで調べたら無人販売をしているそうです。
099 graf / 小豆島カタチラボ
木琴で島の人達のイントネーションを表現する等、小豆島の文化や自然を、カタチに落とし込んだ作品が並ぶ展示です。
島の素材とオリーブの葉を組み合わせたお茶や、島の猪肉や無花果などに麹を仕込んだ醤など、新たな食材の可能性を考える取り組みの展示もありました。
ここのもう一つの見所は、家屋自体。欄間や床の間、庭など見事な作りです。
元は廃業してしまった「山吉醤油」の母屋だそうで、玄関までの長いアプローチなどを見るとかなり裕福だったことが伺えます。
100 ドットアーキテクツ / Umaki camp
庭にピザ窯、隣の小屋にはキッチンがある誰でも使用できるコミュニティースペース。
一部の人間による占有や盗難とか色々心配してしまうんですが、この地域は近所同士の信頼関係が、しっかりと築かれているんでしょうね。
たくさんの食器や鍋、冷蔵庫には食材も入っていて、気合が感じられます。
ご近所同士や旅人を交えての交流が楽しそうです。土日祝にはお接待も行っているようです。
101 京都造形芸術大学城戸崎和佐ゼミ / 竹の茶室
竹林の中にこしらえられた茶室。
実際、中にも入れるんですが、ヤブ蚊が室内を飛び回っていて、断念しました。オブジェのようにキンチョールが置いてあることからも分かる通り、虫が侵入しやすいようです。竹林ですしね。
102 ソサ・ジョセフ / What are we?
趣のある近代建築の、旧醤油会館で行われている絵画の展示。
いい雰囲気のギャラリーといった感じがします。
作者がインドの方で、確かにインドっぽい絵です。
103 笹岡由梨子 / Atem
二部屋で展示を行っていて、共に映像作品です。
劇場のような一部屋で流れていた映像作品はなかなかクレイジーで、面白かったです。
ここは駐車場があります。土日祝にはお接待もやっています。