きび六

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竹久夢二の生家にあるカフェ!季節感のある創作和菓子を楽しめる【椿茶房】@瀬戸内市

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大正ロマンを代表する画家、竹久夢二の生家にあるカフェ「椿茶房(つばきさぼう)」に行って来ました。

 

場所は岡山県瀬戸内市邑久町。岡山ブルーライン(県道397号)を邑久ICで降りて、約3分ほどの距離。赤穂線邑久駅からなら車で10分ほどの場所です。

 

 

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現在、竹久夢二の生家周辺は「夢二生家記念館・少年山荘」として整備されており、岡山城の北側にある「夢二郷土美術館」の分館として公開されています。

 

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県道224号線沿いにあり、門から入ればすぐに駐車場。10台分ほどのスペースがあります。

 

すぐ目の前にはバス停もあり、邑久駅や西大寺バスセンターからバスで来ることも出来ます。このバス停には、黒猫のキャラクターがたくさん描かれていて可愛らしい。

 

この黒猫は、ここではなく岡山市の本館の方でお庭番を務める猫「黒の助」をモチーフに、デザイナー水戸岡鋭治氏によってデザインされたキャラクター「黑の助」です。

 

竹久夢二の絵画に出てくる黒猫とよく似ています。 

 

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敷地内の地図はこんな感じ。

 

夢二ふるさと公園

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駐車場からまずは「夢二ふるさと公園」に入ります。

 

少年山荘(山帰来荘)

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すぐに見えてくるのは「少年山荘」。夢二が東京都世田谷区に自らデザインして建てたアトリエ兼住居を復元したもの。

 

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内部は公開されているので、夢二生家記念館との共通入館券で見学出来ます。ちなみに入り口はこの公園側ではなく、駐車場側にあります。

 

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少年山荘を通り過ぎて、さらにその先へ進みます。しかし、天気や季節柄もあると思いますが、緑あふれる公園で気持ちがよく、爽やかな気分になれます。

 

茂次郎橋

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公演を通り抜け、出口の用水路にかかった橋を渡ります。この橋は「茂次郎橋」と名付けられていて、次の夢二の唄が由来となっています。

 

花のお江戸ぢや 夢二と呼はれ

郷里(くに)へかへれば へのへの茂次郎

 

この橋を渡って、売れっ子画家の夢二から本名の茂次郎となり生家に帰るという事ですね。粋なネーミングです。当時この橋は多分なかったとは思いますが。

 

夢二生家記念館

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さらにまっ直ぐ進むと「夢二生家記念館」の入り口に到着します。

 

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塀の向こうに夢二の生家が見えました。

 

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ちなみに生家にばかり気がいっていて全然気づいていませんでしたが、この塀の近くの庭木にはもりもりと葡萄(マスカット?)がなっています。帰り際にようやく気付きました。

 

夢二生家

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夢二が16歳になるまで過ごしたという生家。中では、夢二の作品などが展示されています。

 

周辺は緑で溢れ、庭には大きなトンボが飛んでいたりするのどかな場所で、確かに情緒豊かな人間が育ちそうです。ここにいると絵も描きたくなるような気がしないでもないです。

 

ミュージアムショップ&カフェ 椿茶房 

外観

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この生家の母屋の隣にあるのが目的のカフェ「椿茶房」。納屋を改装した建物で、記念館の入場受付やミュージアムショップも兼ねています。

 

店内

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中に入るとすぐに受付で、カフェ利用の旨を告げて席に着きます。受付の隣がキッチンになっています。

 

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店内には、大きなテーブル席が2つ、普通サイズのテーブル席が1つ。

 

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壁には手刷り復刻木版画などの夢二の作品が展示されていて、これらは購入可能です。

 

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ミュージアムショップも兼ねているという事で、各種夢二グッズが並んでいます。日当たりが良すぎるからか、いくつかのポストカードが日に焼けて曲がってしまっていたのはちょっと残念な感じでした。

 

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グラフィックデザイナー・図案家としても活躍した夢二の「桜草」の図案を用いた、倉敷帆布「タケヤリ」とコラボしたトートバッグやポーチなどもありました。

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その他にも夢二グッズがたくさん。「黑の助」グッズもありました。

 

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奥から厨房側をみたところ。天井が高く広々としていて、すっきりとした和モダンな雰囲気です。

 

店内禁煙。今回確認していませんが、観光地という事で無料Wi-Fi「おかやまWi-Fi(Okayama Free Wi-Fi)」が使えます。

 

メニュー

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季節の和菓子と自分で点てる抹茶を組み合わせた「抹茶お点前体験セット」や煎茶・珈琲などと組み合わせた「夢二創作和菓子セット」。

 

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その他、ぜんざい・アフォガードとドリンクのセット、「夢二のいちごクリームソーダ」というのもあります。メニューがだいぶ色褪せてしまっているのが少し残念。

 

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ドリンクメニュー。美作市の煎茶や番茶、真庭市の紅茶などがあります。

 

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持ち帰りメニュー。ドリンクと焼菓子「ガルバルジィ」を組み合わせたセットです。「ガルバルジィ(garibaldi biscuits)」とは、レーズン入りのビスケットで英国伝統の焼菓子。夢二が好んで食べていたお菓子だそうです。

 

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その他、ドリンク類もテイクアウトできます。

 

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オリジナルブレンドゆめじ珈琲(550円)

 

ハンドドリップで丁寧に淹れられたコーヒー。白い磁器のカップに木製のティースプーンが素敵です。

 

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夢二創作和菓子セット(1210円)

 

ドリンクに季節の和菓子を組み合わせた和菓子セット。ドリンクは真庭市で作られたという純国産の和紅茶を選びました。

 

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訪れたのは6月末。季節の和菓子は春の「若草」でした。この夢二創作和菓子は和菓子作家・杉山早陽子氏考案によるものだそうです。

 

 

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写真では分かりづらいですが、中には濃い緑の餡が入っていました。上部には白い粒が載っていて、降り積もった雪の下では若草が芽生え、春の到来を告げている、といったようなイメージなのでしょうか。目でも楽しませてくれます。味はとても繊細で軽やか。ここにも春らしさがあります。

 

とてものどかな雰囲気で、壁にかかった夢二の絵を眺めたりしながら、のんびりとした時間を過ごすことが出来ました。すでに生家や少年山荘は見学したことがあるので今回はしませんでしたが、19年にリニューアルしてだいぶ展示内容も変わったようなので、また改めて見学したくなりました。ふらっと訪れたくなるような、雰囲気の良い場所でもあります。

 

椿茶房(つばきさぼう)

住所:瀬戸内市邑久町本庄1992

営業時間:9:00-16:00

定休日:月曜(月曜が祝日の場合は翌火曜・夢二郷土美術館本館の休館日に準ずる)

駐車場あり/店内禁煙/Wi-Fiあり

 

 

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