
「ゆべし」で有名な矢掛町(やかげちょう)にある和菓子屋「中西菓子舗」に行って来ました。
場所は、古い町並みが残る旧山陽道の宿場町「矢掛宿」内の西側にあります。井原鉄道矢掛駅から徒歩12分ほど、宿場町内の「やかげ町家交流館」からは徒歩3分ほどの場所です。
「ゆべし(柚餅子)」とは、ざっくり言うと柚子(ゆず)を使った料理や和菓子の事。柚子の産地である矢掛では、江戸時代からゆべしが製造されて銘菓として知られていました。あの篤姫(天璋院)もこの地に宿泊した際には爆買いをしたという記録が残っているそうです。矢掛宿にはその他にも数店、ゆべしを販売する和菓子屋さんがあります。
外観

建物自体はそんなに古くなさそうですが、周囲の古い街並みに合わせた和風の外観をしています。

白地に黄緑とピンクの文字で商品名が書かれた看板も良い感じ。

こちらの「柚べし」の看板は年季がありそうですが、なにか由緒のある物なのかもしれません。
おそらく駐車場はないと思いますが、「やかげ町家交流館」などの宿場町内にある無料観光駐車場が利用できます。
店内

奥のカウンターにゆべしなどの和菓子が並んでいます。

カウンターの上のショーケースには「マドレーヌ」や「レモンケーキ」などの洋菓子もありました。閉店時間が近いから空調を切ったのか、店内は若干暑かったです。

左側には贈答用の詰め合わせ商品。その他、普通のスーパーに売っていそうな他社の大袋の菓子も並んでいます。こちらは地元の人に需要があるのかも。
購入

マドレーヌ(130円)
レトロなパッケージのマドレーヌ。注文したら奥から焼き立てを出してくれたので、ほんのり温かい。バター風味で、パッケージ通りの昔懐かしい味がします。
- 価格: 378 円
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柚べし 12個入(600円)
続いては箱入りのゆべし。こちらも昭和な感じの包み紙が素敵です。

求肥餅をひも状にして結んだ可愛らしい形をしています。右側が分かりやすいですが、細かく刻んだ柚子が練り込まれていて良い香り。やわらかくふわふわとしています。冷やすとなお美味しいとの事。

花柚子(一個 250円)
柚子を丸ごと使った花柚子。


2つ買ったらこんな紙袋に入れてくれました。「粗品」とか言ってすぐ謙遜しちゃう日本では珍しく、「可美物(うましもの)」とでかでかと書かれていて自信のほどが伺えます。見た目も良いので、ちょっとした手土産にしてもさまになりそうです。

柚子の上部を切って中身をくり抜き、ゆず風味の羊羹を入れたもの。皮も含めて丸ごと食べられます。袋を開けた途端に柚子の香りがすごい。
皮の苦みと中の甘みが、口の中で混じり合って味に深みがあります。一口で食べられそうな大きさですが、良いお茶と共に少しずつ食べたいですね。
中西菓子舗
住所:小田郡矢掛町矢掛3156
営業時間:8:00~19:00
定休日:火曜
駐車場無し(観光駐車場利用)
kibi6.hatenadiary.jp

