総社市にある和菓子屋「平川雪舟庵」に行って来ました。
場所は市役所道路沿いで、ディスカウントスーパー「ディオ」総社店の向かい側。吉備線 東総社駅から徒歩15分程の場所です。
「平川雪舟庵」は、お店のウェブページによると明治初年創業という老舗の和菓子店だそうです。
外観
コンビニサイズの外観。4つの角が朱色の柱、上部は鐘を模したデザインとなっていて、お寺をイメージしているんでしょうか。
味のあるネズミのデザインとお店のいち推し商品「雪舟もなか」を前面に押し出した看板。
反対側にも「雪舟もなか」推しの看板がありました。
その隣、車を停めると隠れてしまう場所にはネズミのキャラクター看板。
お店の前に駐車場があり、充分な広さがあります。
店内
入って左側はレジカウンター。ショーケースには練切(ねりきり)や柏餅などの生菓子が並んでいます。
正面には様々な箱詰め菓子の見本が並んでいます。そしてどれもバラ売りをしているので、少しずつ色んな種類が欲しい人にも最適です。
チュッピー焼どうなつ(小)はね‼️
— チュッピー【公式】 (@chuppy_sj) December 23, 2019
チュッピー焼どうなつの兄弟で、最中と雪舟さんの描いたねずみ🐭との間に生まれた雪舟もなかのひ孫だから、ってことは雪舟さんがひいひいお爺さんになるわけよ❣️#M1グランプリ2019#ミルクボーイ#最中の家系図 #平川雪舟庵https://t.co/ZzlJK2bbEG pic.twitter.com/WPgviIPiXD
総社市の人気ご当地キャラクター「チュッピー」の焼ドーナツもありました。
こちらがお店の代表的銘菓「雪舟もなか」。箱の中に個包装の味のあるネズミのパッケージが並ぶ感じがなんだか可愛らしいです。もなかの焼き型も展示されています。
で、なぜ「「雪舟」もなか」なのかというと、水墨画で有名な雪舟が総社市出身だから。
そして下記の有名な雪舟の逸話から、モチーフとしてネズミが使われています。
宝福寺に入った幼い日の雪舟が、絵ばかり好んで経を読もうとしないので、寺の僧は雪舟を仏堂の柱にしばりつけてしまいました。しかし床に落ちた涙を足の親指につけ、床に鼠を描いたところ、僧はその見事さに感心し、雪舟が絵を描くことを許しました。
中央には冷蔵のどら焼きやクリーム大福。
訪れた時は子供の日が近かったので、端午の節句にちなんだ季節のお菓子も販売していました。金太郎のクッキーが可愛い。
ちなみに現在は営業時間が19時までとなっています。しばらくは色々と変動があるかもしれないで、遅い時間に訪れる場合は事前に最新の営業時間を確認しておいた方が良さそうです。
購入
バラ売りのものを幾つか購入したら、ファンシーな紙袋に入れてくれました。描かれているのは残念ながらネズミではなくウサギです。
そして後ろには購入した分だけの食品表示ラベル。キッチリちゃんとしています。
購入したのはこちら。
雪舟もなか
夢の国のキャラクターとは逆の、写実的な方向へはっきりと舵を切ったデザインの雪舟もなか。
中身はしっかりとした食べ応えのある粒あんです。
雪舟もなか(餅入り)
こちらは雪舟もなかに餅が入ったバージョン。外観は全く同じなのですが、陰影を濃くして見るとヒゲや鼻の細かいディテールがリアル。職人魂を感じます。良い意味で不気味さもあって、見れば見るほど魅力的。ちなみに最中は両面共に同じデザインとなっています。
中身は思っていたよりもたっぷりとお餅が入っていて、ボリュームがあります。小腹が空いた時のおやつに良さそう。
雪舟もなか(フロランタン)
同じシリーズでこちらはフロランタン。ちなみにパッケージはどれも同じで、餅入りとフロランタンにはシールが貼ってあります。
これまでとは全く別物感が漂う佇まい。ねずみ型のもなかの上にフロランタンが乗っています。ネズミの中身…と考えると良い意味で不気味ですが、わざわざ想像力をたくましくする必要は無いかと思います。紅茶に合いそうなキャラメルコーティングのナッツ菓子。
今回のように3種を購入して手土産にすると意外性があって良いかもしれません。飛び道具的な存在です。
雪舟の里
こちらもパッケージにねずみが描かれた「雪舟の里」。
丸い焼きまんじゅう。表面にネズミの絵が描かれていて、こちらはシンプルで可愛らしい図柄です。手書きなんでしょうか。
中身は黄身餡。しっかり甘い、昔懐かしい素朴な味がします。熱いお茶と一緒に頂きたい感じです。
天柱
こちらは雪舟ではなく、日本五大名峡のひとつにも数えられる総社市の景勝地「豪渓(ごうけい)」にちなんだお菓子「天柱」。豪渓の絶壁には「天柱」という文字が刻まれているそうです。墨絵のような渋い包装デザインです。
ゆずの皮が練り込まれた棒状の餅菓子。もちもちですが少し固い表面がアクセントになっていて味わい深い。噛むとフワッと広がるゆずの香りも爽やかです。
花水木(初夏)
こちらは季節感のあるお茶菓子「花水木(初夏)」。こちらはこのお店ではなく、京都の嘉楽本舗(たにぐち)のものでした。
平川雪舟庵
住所:総社市井手589
営業時間:8:00〜20:00*
定休日:なし
駐車場あり
*当分、営業時間は要確認