岡山市の京町にあるガチ中華のお店「東北焼烤 二子」に行って来ました。
場所は路面電車が南北に走る国道30号線沿いで、大雲寺の交差点から少し南に行ったところにあります。岡電の電停「東中央町駅」から徒歩1分、岡山駅からは徒歩25分ほどの場所です。
外観
大通り沿いにあるのですぐに分かる店舗。看板の漢字「燒烤」が中国の簡体字なので、ガチのやつだなと期待が高まります。店名は調べた感じだと「ドンベイシャオカオ アルズ」と読むようです。
店内
縦に長い店内。片側に3つテーブル席が並び、さらに2階にも席があるようです。2階の様子は分かりませんが、そんなに席数はないかもしれません。灰皿が置いてあるのでおそらく喫煙可。
テーブルの上には店名のロゴが入った台が置いてあります。
これは串を置く台で、下にキャンドルを置いて保温できるようになっています。
反対側に置かれた冷蔵庫には見慣れぬ中国のドリンク類が色々並んでいました。冷蔵庫の右隣奥に2階へ上がる階段があります。
入り口付近には古そうな電話。これは飾りでしょうか。
さらに階段の壁には不思議な掛け軸。「平頭哥」はラーテルという動物の俗称らしいです。
メニュー
中国語メニュー。ガチ中華感があります。
その裏側に日本語メニュー。安心しました。羊肉串などの串物を中心に、涼菜、特品、麺類が並んでいます。「マーラー鉄板焼き魚(尚品烤鱼)」「中華茶缶ハチの巣漬け鍋(茶缸毛肚鍋)」など、少しお高めの料理がどんなものなのか気になります。
このメニューは、表と裏を見比べて、中国語の料理名を覚えるのにも便利です。
ドリンクメニュー。こちらは日本の一般的な居酒屋にありそうなアルコール類が並んでいます。
青島ビール
メニューにはありませんでしたが、冷蔵庫に見えていたので注文した青島ビール。多分、メニューになくても冷蔵庫にあるものは頼めば出てくると思います。
ガチ中華なのでちょっと不安でしたが、おそらく中国の方の店員さんは日本語も大丈夫でとても親切。安心しました。
ジャガイモ千切り甘酢和え(涼拌土豆絲)(750円)
しゃっきりとした食感のジャガイモの千切り甘酢和え。最初は甘く、後から辛さがやってきます。ただしそこまで辛くはないです。
白酒(パイチョウ/パイチュウ/バイチュウ)
こちらもメニューには無かったのですが、聞いてみたらロックで出てきた中国の蒸留酒、白酒(バイチュウ)。中国でこれを飲むと、現地の人が一気に親近感を持ってくれる魔法の飲み物です。久々に飲みましたが、やっぱり強い。度数が高いのでクラクラとしてしまいます。ちびちびと飲みました。
ラム串焼(羊肉串)(800円/10本)
そして、保温台にやって来たラム串焼。鉄の串で、10本単位の注文、というところが本気っぽい。
エキゾチックなクミンの香りがする柔らかな肉。美味しいです。10本なんてペロリとイケちゃいます。
牛ハチノス串(牛肚)(120円/本)
続いてホルモンの牛ハチノス串。牛の2番目の胃ですね。噛み応えのある食感かと思いましたがとても柔らかい。
辛味噌のようなタレが旨いです。
マーラー豚バラ先軟骨(麻辣排骨)(120円/本)
こちらは軟骨。マーラーと言うだけあって後を引くほどの辛さでした。花椒の痺れる感じもあります。
コリコリしているかと思いましたが、あまり軟骨と感じられるような軟骨は無いようで程よい弾力でした。ただ少しだけあるそれと分かる軟骨は、本当に軟骨か?と思ってしまうほど硬くて、面白い。
干し豆富皮野菜巻き(干豆腐巻)(200円/本)
野菜を干豆腐で巻いた串焼。重なった干豆腐の食感や味がちくわっぽくて、ちくわの穴にきゅうりを入れたちくわきゅうりみたいな雰囲気がありました。これも外側に塗られた甘辛ダレが美味しい。少し焦げたところがまた旨いです。
中に巻かれた野菜が何なのかよく分かりませんでしたが、おそらくパクチーと玉ねぎだと思います。
ラム串焼(羊肉串)(800円/10本)
異国情緒にご機嫌になって、ラム串焼をおかわり。本当は「鶏頭開焼き(路頭)」「羊の睾丸焼き(羊蛋)」「カイゴ(蚕)のさなぎ焼き(蚕蛹)」なども食べるべきなのでしょうが、また別の機会に。
いつの間にか、食べ終わった串もたくさん溜まりました。
〆の一品を注文し、できあがるのを待つ間、お店の方がサービスで出してくれたひまわりの種。甘い風味が付いていて美味しかったです。
ひまわりの種は、無造作に一つ口にくわえてサッと割り、実だけを食べて皮を捨てるのがクールな食べ方ですが、上手く行ったり行かなかったりでついつい夢中になってしまいます。juri-china.com
お客さんもだいぶ帰って少し落ち着いたのか、店員さんもひまわりの種を食べ出して、店内はポリポリとひまわりの種を割る音だけが聞こえる不思議な空間に。一体感のある良いグルーヴ感に包まれていました。
油かけ刀削麺(油做刀削麺)(860円)
〆は油かけ刀削麺。油そば(油撥麺(ゆーぽーめん))みたいなものですね。具材は小松菜、ねぎとシンプルで、そこに熱い油をかけたもの。
まずはよくかき混ぜます。
そしていただきます。まず何よりも熱い油をかけているだけあって、ものすごいアッツアツ。もちもちの平たい麺に、少し辛めのオイリーなタレが絡んで旨いです。〆に程よいボリューム感でした。
お店の人に見送られながら店を出て、少し近所を歩いてみたらこんな場所が。2階の「人间烟火 一吧串吧撸」もガチ中華ぽくて気になります。最近は岡山にもこんな感じのお店が増えてきて楽しくなってきました。
東北焼烤 二子(東北燒烤 二子)(ドンベイシャオカオ アルズ)
住所:岡山市北区京町3−7
営業時間:17:00~24:00(火~木、日)
営業時間:17:00~02:00(金・土)
定休日:月曜
駐車場なし/喫煙可