尾道市にあるレトロな雰囲気の喫茶店「喫茶 定食 キツネ雨」に行って来ました。
場所は中心部の商店街「尾道本通り」から小径に入ってすぐの所。長い商店街の東側にあるので、尾道駅からは遠く、徒歩20分程かかります。千光寺ロープウェイ乗り場からだと徒歩6分程。
外観
商店街から細い小径に入ってすぐの場所にあります。隠れ家的な雰囲気。
建物自体は古そうですが、それを生かしつつリノベーションをしている感じです。
看板やドアの金文字がレトロな感じを醸し出しています。駐車場はないので、近隣の時間貸しの駐車場を利用。
ランプには「化かし中」の黒板がかけられていました。
ドアの前の足元には「外でお待ちください」の案内が。
反対側に丸椅子が並んでいます。先に店内に声をかけるべきか迷いましたが、そのまま座ってしばらく待っていたら店員さんが出てきて席に案内してくれました。
店内
入って左側はキッチンとなっていて、右側にテーブルが並んでいます。
壁際に2人席と4人席がゆったりとした間隔で並んでいます。
奥の壁側には1人席が2つ。このテーブルはミシン台でしょうか。
「日本人が西洋文化に憧れを抱いた時代をイメージした」喫茶店ということで、ノスタルジックな重厚感あふれるインテリア。
https://cafe-kitsuneame.jimdofree.com/
秒針がカチカチとなる古時計やステンドグラス風の飾り窓などもあります。店員さんも和装のメイド風で可愛らしく、流れる音楽はクラシックやオペラ。こういうのを大正ロマンと言うんでしょうかね。
ストーブと置かれたやかんもレトロで洒落ています。コンセプト通りでブレがありません。
訪れたときは「喫茶と学生」展という展示会が行われていて、これもコンセプトによく合った作品が飾られていました。
お店の名前「キツネ雨」にちなんだディスプレイ。店内にはこんな感じのディスプレイがあちこちにしてあって面白い。見つけると嬉しくなっちゃいます。店内禁煙。
メニュー
席に案内されるとまず注意事項を読むよう促されます。他のお客さんの迷惑にならないようにしてくださいというような至極当然のマナーのお願いと、混雑時には料理の提供が遅れることがあるという事前の断りで、特に特殊なものはありません。
ただお店の方針として、お客さんが静かな雰囲気でのんびりと過ごせる場所を特に目指しているみたいです。集団でテンション高めの状態で訪れるのは避けた方が良さそう。
どことなくお店の空気や店員さんにピリついたものがあるような気がするのは、そんな雰囲気づくりに苦労しているのか、設定なのか、日中忙しすぎたせいなのかと、いろいろ妄想してしまいます。あるいはただの気のせいかもしれません。
ドリンクメニューとおやつの喫茶メニュー。白狐の形をしたチーズケーキが可愛らしい。
ドリンクとトーストがセットになったモーニング的な朝限定のメニュー。
こちらもホットケーキやフレンチトーストといったおやつ系のメニュー。もともとは食事系の定食メニューがありましたが、現在は提供中止中のようです。今はランチもないみたいですね。
コーヒーやグッズなどのお土産も販売しています。
夕方に訪れましたが、食べ物系はすでにすべて売り切れていました。人気です。お店のドアにこんな張り紙でお知らせしてくれます。
キツネ雨ブレンド珈琲(500円)
カップとソーサーが素敵なコーヒー。ハンドドリップで淹れているそうです。
このカップも可愛らしい。どこかタイムスリップしたような不思議な空間の中、散策で疲れた体をゆったりとした気分で休めることが出来ました。
普通の喫茶店では、静かに過ごしたい気分の時でも他のお客さん次第というところがあったりするので、最初から静かに過ごしたい人向けのお店とわかるのは、分かり易くてありがたいです。
喫茶・定食 キツネ雨
住所:広島県尾道市久保2丁目11−17
営業時間:9:00~11:00
営業時間:12:00~18:00
定休日:火・水曜 *不定休あり
駐車場なし/禁煙
その他
今回は尾道市役所の近くにある尾道市庁舎北駐車場(有料)に車を停めて訪問しましたが、店に向かう途中の路地が面白いです。
コンセプトとしてではなく、リアルにレトロな繁華街があったり、
喫茶店があったりで、写真を撮るのに夢中になり過ぎて、なかなか店までたどり着けませんでした。
狭い路地では猫が集合していました。他にも何匹か猫を見ましたが、街の猫といった感じで愛想はなく、警戒しながらそそくさと通り過ぎていく感じでした。