山陰最大級の温泉地「皆生(かいけ)温泉」に行ってきました。知りませんでしたが、「山陰の熱海」なんて呼ばれることもあるそうです。
皆生温泉海水浴場
Uの字をいくつも並べたような変わった形の海岸線をしています。なんでも海岸線が後退して砂浜がなくなっていく現象を防ぐために様々な対策が取られているそうで、その影響かもしれません。海の向こうには大山の裾野が広がっています。
8月の後半に訪れましたが海水浴客もちらほら観られました。
海の家もあります。ライフセーバーの方もいたのでこの時期でも泳いで大丈夫ってことなんでしょうか。
夜には花火が。大掛かりなものではなく、わずか数分で終了してしまいますが、なかなかいいもんです。花火開始の前には子供向けの当てくじや紙芝居等が行われていて、浴衣を着た親子連れで賑わっていました。
渚の遊歩道
海水浴場の手前にある渚の遊歩道。海と遠くの山を眺めながらの散歩に最適です。海からの風も心地良い。
この遊歩道沿いには旅館が建ち並んでいて、ここのどれかに泊まれば宿から海まで数十秒でいけます。
トライアスロン像
皆生温泉は日本で初めてトライアスロンが行われた「日本トライアスロン発祥の地」だそうで、それを記念したトライアスロン像。
マンホールもありました。
ご当地デザインのマンホール
トライアスロン像の近くにあるご当地デザインのマンホール。周辺を歩いた感じ、このデザインのカラーのマンホールはここだけみたいです。米子中心地にはたくさんあるのかもしれませんが。
真ん中が米子市の市章でその回りが市の花「つつじ」がデザインされています。
有本翁胸像
皆生温泉の開発を行った有本松太郎の像。街区整理をしたり、鉄道引いたり、競馬場を作ったりしたそうで、凄い手腕です。
米子市観光センター
海岸からは少し離れたところにある観光案内所。
バス乗り場もあります。
ここで鬼太郎の絵の転写に挑戦できます。
紙を置いて鉛筆で擦ることで転写できます。複雑な絵に挑戦してみましたが、うまく絵が浮かび上がってこず残念な感じになってしまいました。そしてかなり疲れます。シンプルな絵から挑戦するのが良いかもしれません。
アンケートに答えてマンホールカードも貰えます。
外には足湯があります。
皆生横丁きないや
皆生温泉旅館組合の直営店。お土産や鬼太郎グッズを購入できます。
味のある外観ですが、店内はキレイです。
渋いラベルの鬼太郎ビールを購入。温泉上がりに一杯。
良い苦味の黒ビールでした。
周辺散策
この辺りは京都に模して碁盤の目状になっていて、海に向かう道は一条通り、二条通りという風に分かりやすい名前がついています。
今では温泉街でもなかなか見かけなくなった射的場。
独特のセンスの外観で異彩を放っています。その隣はいかがわしいおもちゃ屋。旅館の出入り口の目の前にあって、ここに泊まった家族客は、子供に聞かれたらなんて答えるんだろうなと余計な心配をしてしまいます。温泉街らしいといえばらしいですが。
昼間の歓楽街。こちらも寂れることなく現役で営業しているようです。
ちゃんとウェルカムしてくれています。
よく見ると縦の等間隔のラインでこちらを見つめる三匹の猫。
警戒心が強く、何かあればすぐ逃げるという体勢です。
猫カフェもありました。中を覗くと普通のカフェのようでしたが。
鳥取牛骨ラーメンが食べられる中華屋。それなりに飲食店もあります。
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ゼブラ自転車の黄色い看板が映える自転車屋。営業しているかは謎ですが、自転車は一杯置いてあります。
三井別館
宿泊したのは海岸からは少し離れた三井別館。建物は古いですが、館内や部屋は清掃が行き届いていました。大浴場の温泉もなかなか良かったです。海で湧く温泉だけにしょっぱい味がします。
食事も豪勢でなければ嫌という人には満足できないかもしれませんが、個人的には程よい量で、アワビやカニも食べられ満足です。朝食のバイキングも種類が豊富でした。この辺りはプランの内容によって異なると思いますが。
ただ、夕食の時間前にやって来て布団を敷きだしたり、朝食時に食後にコーヒーを飲んでいたら、早く片付けたいからか、意訳すると「とっとと出て行け」と言われたり、悲しいこともありました。この旅館にはせっかちな人が多いのかもしれません。
フロントや夕食時の仲居さんの対応は正直、普通より良いくらいだったし、館内の従業員の人たちもちゃんと挨拶してくれたりしてたんですけどね。
まとめ
温泉があって海もすぐそこ、遠くには大山が見える、いいロケーションです。米子の中心地からも近いせいか、あまり寂れた感じもなく、「山陰の熱海」と呼ばれるのも納得です。
あまり歩いて観光できる場所はありませんが、海を散歩したり泳いだり、温泉に入ったりとのんびりと過ごすにはいい所です。素泊まりにして外に食事をしに行くのも楽しそうです。
ここを拠点に境港や大山の観光に出かけるのもいいかもしれません。