愛媛県宇和島市の「郷土料理 ほづみ亭」で名物「鯛めし」を食べてきました。
このお店はBSジャパンやテレビ東京で放送されたドラマ「ワカコ酒」(season3 11話 「鯛めしと宇和島珍味で乾杯」)にも登場したみたいですね。
外観
場所は駅から歩いて5分、アーケードのある商店街「宇和島きさいやロード」の近く、辰野川沿いにあります。写真は準備中のもので、営業中はのれんが出ています。
駐車場はこの写真の右奥にあり、20台ほど停められます。ただ、この辺りは道が狭く、一方通行も多いので注意が必要です。
店の隣はすぐ川で、そこに掛かる橋の名前は恐らく店名の由来となっている穂積橋(ほづみばし)。こじんまりとしたお店かと思っていましたが、よく見たら奥行きがあってかなり大きなお店です。
こちらは予約客用の入り口。こちらから入るとまた違った気分になりそうです。
店の一角には「高野長英 手水鉢」の掲示が。江戸後期の蘭学者、高野長英は、蛮社の獄で投獄された後、脱獄して一時、宇和島藩に匿われており、その時のゆかりの手水鉢だそうです。ちなみにお店の裏、駐車場のあたりには「高野長英の隠れ家」があります。
店内
店内入るとカウンター席、仕切りのあるボックス席が幾つかあります。ボックス席に案内され席についた時は、あまり広くないお店かなと思っていたのですが、外観からわかる通り、さらに奥にも席があり、2階にも座敷席があり、トータルで200席ほどあるようです。店内禁煙。
メニュー
ランチメニュー。「鯛めし」をはじめ、「さつま飯」「丸ずし」「じゃこ天」「ふくめん」「ふか湯ざらし」「太刀魚竹巻」など郷土料理が揃っています。「鯛めし御膳」などの御膳を選べば、名物を大体制覇できそうです。
それ以外の丼ものや定食なども、かなりリーズナブルな値段です。
湯呑みにはほづみ橋の絵と「老生は銅像にて仰がるるより万人の渡らるる橋となりたし」の言葉が。これは宇和島市出身の明治・大正期の法学者で、中央大学の前身となる「英吉利(イギリス)法律学校」の創立者の一人でもある穂積陳重(ほづみ のぶしげ)の言葉で、それが「穂積橋(ほづみばし)」命名の由来になったそう。
ちなみにこのお店の対岸の橋のたもとに、この言葉を刻んだ記念碑が建っているんですが、ご本人はどう思っているんでしょうね。銅像じゃないから良しとしているんでしょうか。
鯛めし(980円)
注文したのは「鯛めし」。宇和島の鯛めしは、一般的な鯛の炊き込みご飯ではなく、鯛の刺身を卵入りの醤油ダレに漬け、熱々のご飯にかけたもののことを指します。元々は伊予水軍が船の上で食べたのが始まりとされ、いわゆる漁師めしみたいなものですね。
運んできた店員さんが、丁寧に食べ方を教えてくれました。
器の中の鯛の刺身と生卵と醤油だれを混ぜ合わせます。生卵や海苔に隠れていましたが、鯛の刺身が結構多いことに気付いて少しテンションが上がります。
それをお椀によそったアツアツご飯の上にかけて頂きます。ちょっと見た目はアレですが、鯛の刺身がぷりぷりで、だしの利いた醤油だれともよく絡まり美味しい。元は漁師めしってことで気取らず、かっこみます。
分かりやすくいえば贅沢な卵かけご飯と言った感じで、さらさらとあっという間に食べ終えてしまいました。
そして、お吸い物や酢の物、漬物も手を抜かずにちゃんと作られていて、ちゃんと美味しい。これも嬉しい所でした。
夜に訪れて、お酒とともに色んな宇和島名物を頂くのも楽しそうですね。宇和島は泊まれる場所が限られているのがネックですが。
ほづみ亭
住所:愛媛県宇和島市新町2-3-8
営業時間:11:00~13:30
営業時間:17:00~22:30(L.O.21:30)
定休日:日曜日(連休の場合は最終日休業)
駐車場有・店内禁煙
郷土料理 食のひろば
宇和島道路の宇和島朝日IC近くにある「道の駅 みなとオアシスうわじま さきいや広場」でも「ほづみ亭」の料理が楽しめます。車の人や、昼と夜の営業時間の合間に利用したい人には便利です。
ここでは、ほづみ亭の他にも、宇和島の鯛めしの人気店ランキングに上がっている「かどや」「和日輔(わびすけ)」も出店しています。鯛めし、さつまめしはこの三店舗が交代で担当しており、メニューの内容も店舗とは違うみたいなので注意してください。
郷土料理 食のひろば ほづみ亭
住所:愛媛県宇和島市弁天町1-318-16 道の駅 みなとオアシスうわじま さきいや広場
営業時間:9:00~18:00
定休日:月曜
駐車場あり・店内禁煙
*定休日・営業時間は変更する場合あり