現存12天守のうちの一つ、高知城、別名鷹城に行ってきました。
山内一豊像
城内に入る追手門の手前、右手にある県立図書館へ向かう途中にある山内一豊像。大きな槍が目を引きます。かなりでかい。
追手門
でかい鉄の門に圧倒される追手門。門の前には「國寶 高知城」と書かれた石碑が立っていますが、昭和9年の「国宝保存法」によって国宝に指定されていた名残です。現在は国の重要文化財となっています。
緑があふれる城内。石垣の苔が歴史を感じさせます。
板垣退助像
逆光で殆ど見えませんが、板垣退助像。「板垣死すとも自由は死せず」で有名な人です。題字は吉田茂によるもの。
後ろに天守が見えますがまだまだ遠そうです。
石樋
排水のために設けられた石樋。水が直接石垣を伝わらないように突き出しています。台風などで雨の多い高知ならではの設備で他の城郭では見られない珍しいもののようです。このような石樋は城内に複数見られます。
山内一豊の妻の銅像
このあたりから銅像多すぎじゃね?という言葉も出てきてしまいますが、山内一豊の妻の銅像です。昭和40年に作られました。有名なエピソードのシーンの再現です。
詰門
階段の先に見えるのが詰門。本丸と二の丸をつないでいました。
詰門から見た天守閣。ちょうど石垣で整備のためか作業をされていました。忍者はこんな風に忍び込もうとしていたんでしょうか。ちなみに「忍び返し」が天守閣には設置されています。
詰門二階
詰門の二階が本丸への入り口となっています。家老・中老などの詰め所となっていたことから詰門という呼称になったそうです。
本丸
ようやく本丸に到着。いざ来てみると意外と小さく感じます。ここから先は入場料が必要です。
本丸御殿(懐徳館)
現存十二城の中で唯一本丸御殿を残す高知城。
普通は天守閣をすぐ登って終わりなんですが、ここでは本丸御殿も見ることができて新鮮な気分になります。
波の透彫欄間
波をかたどった欄間。クジラの尾ひれのようにも見えていかにも高知らしいデザインです。
竹の節欄間
書院造りの間仕切り意匠とされる竹の節欄間。
物見窓
高知城だけに残る物見窓。鉄砲狭間からは分からない敵の動向を把握するために横長の窓が設けられています。
上段の間
他よりも一段高くなっている上段の間。ここで藩主が配下の者や客人と会ったりしてたんでしょうね。
裏には武者隠しもあり、ここで警護の者が控えていました。床の間に飾られているのは山内容堂の詩書(複製)です。
天守閣
最上階までは、どこの城にもあるような城の模型や城の歴史がわかるような展示があります。恒例の日本全国の城の写真も展示されています。武器や兜などの展示は殆ど無かったような気がします。
天守からの眺め
天守閣自体はそんなに大きくないんですが、平山城なので高知の街並みが一望できます。
廻縁高欄があり外を一周できるんですが、高所恐怖症で怖すぎて一周できませんでした。
あまり城に登って怖いと感じたことなかったんですが、こうやって外に出られることが無かったからなのかも。大抵外に出られないか、フェンスで囲ってあったような気がします。腰が抜けそうで足がすくんでしまいました。
東多聞
最上階から降りて来ると東多聞も見ることができます。こちらは武器庫として使用されていました。
長宗我部氏の時代の一領具足や捕鯨、維新の志士についての展示を見ることができます。
禁煙区域
当然ですが本丸周辺は禁煙区域です。こんなお願いされたらしばらく辛抱する気になるんじゃないでしょうか。
鐘撞堂
ボロボロで近づくことが出来ない鐘撞堂。藩主にうるさいと言われて移動したら今度は聞こえないと文句を言われ今の場所に落ち着いたというエピソードがあるようです。
まとめ
12ある現存天守のうちの一つの高知城。その中でも本丸御殿が残っているのがポイント高いです。天守閣の周辺の様子までわかるので面白い。
そして天守閣からの眺め。あんなに高くて怖かったのは初めてです。ぜひこの恐怖を味わって欲しいです。
銅像は結構好きなんですけど、ちょっと多すぎるのが減点ポイントです。
とはいえ、やはり高知を観光する上では外すことができない場所です。
高知城(高知城天守・懐徳館等)
開館時間:9:00~17:00 (最終入館16:30まで)
*イベント時などは開館時間延長の場合あり
休館日:12月26日 ~ 1月 1日
入場料:420円 *18歳未満無料
駐車場:あり(有料)