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きび六

岡山県発、地域情報を発信するブログです。

今月の本と映画と音楽(16年05月)

感想文 映画 音楽

 

「人を動かす」 D・カーネギー

人を動かす 文庫版

人を動かす 文庫版

 

この手の本の古典的名著とされている作品。よくまとまっているし、頷けるものばかりでその評価にも納得できる。様々な煽り文句をつけられ売られているこれ関係の本をたくさん読むよりも、これ一冊で充分とさえ思える。

 

でも読んでいて不安になるのはそれでも動かせない人もいるだろうな、ってこと。本書が言おうとしている事は人間性を高めろって事だけど、世の中には人の善意や良心につけこむ人は多くてそういう人にはきっと通用しない。一応本書ではそういうことも有るだろうけど、内容を実践することでその可能性を少しでも下げることが出来るだろうとフォローしているのだけど。

 

一番いいのはみんながこれを読むことだけど、そういう人は絶対これを読まないのがジレンマ。学校の道徳とかでやればいいのに。

 

人の心理をうまく捉えてるなと思ったのはアーサー・ゲイツの「教育心理学」の一節として紹介されていた下記の箇所。

 

 人間は一般に、同情を欲しがる。子供は傷口を見せたがる。時には同情を求めたいばかりに、自分から傷をつけることさえある。大人も同様だ

「人を動かす」p238 

 

 

真実真正日記」 町田康

真実真正日記 (講談社文庫)

真実真正日記 (講談社文庫)

 

 ちょっと表紙に引いてしまうんですが、日記の体で書かれた小説。日記という形をとっているためにいつもの町田節とはちょっと違っている。いつもよりは随分シンプル。

 

その中で組んだバンドについても記述されているのだけど、それを読んでいるとバンド運営って大変なんだな、てことがよく分かる。メンバー間のそれぞれの思惑のズレや、垣間見える人間性、それらをうまく消化して前進しなければならない。そう考えると長年やっているバンドってそれだけで偉大だ。

  

なぜ山座がそんな態度をとるかというと、彼は、僕が彼を愛していると信じているからだ。ああ気色が悪い。しかし彼はそう信じていて、彼をとりまくすべての世間が彼を愛し、彼の仕事が円滑に進むように陰に日に彼を応援していると思い込んでいるからである。

真実真正日記」p99

 

これはバンドの話とは別で書かれていたことだが、こういう人って時々いる。さらに腹が立つのがそれに困惑しているこちらを尻目に本人は至って幸せそうなこと。結局、他人からの評価を気にすることよりも、自分を信じることのほうが幸せになるってことだな。 

 

 

 

映画

 

ガメラ 大怪獣空中決戦

ガメラ 大怪獣空中決戦 デジタル・リマスター版 [DVD]

ガメラ 大怪獣空中決戦 デジタル・リマスター版 [DVD]

 

 初代ゴジラありきのゴジラシリーズとは違い、あの巨大怪獣は何者なのかって始まるのでワクワク感がある。まぁ何者なのかは知っているわけだけど。

 

ゴジラと色々比べてしまうけど、どんな攻撃してもあまり応えないゴジラと違い、結構あっさりと墜落してしまうガメラが可愛い。

 

 

ガメラ2 レギオン襲来

ガメラ2 レギオン襲来
 

最初はちゃんと謎の生物の存在でドキドキ感を演出していて映画っぽい。今回はガメラと人間が共闘している。

 

自衛隊の出撃前の様子など監督の思想が感じられるが、こういう映画でもそういうのを入れていくのは個人的には必要だと思う。じゃないと誰が撮っても同じになってしまう。

 

官房長官の演説ではなく、原稿読んでます感丸出しの記者会見がリアルでよかった。

 

 

 ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒

ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒 デジタル・リマスター版 [DVD]

ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒 デジタル・リマスター版 [DVD]

 

日本の映像技術ってショボいっていうイメージを勝手に持っていたんだけど、このガメラシリーズを見ていると全然イケるやんって思った。ただ非常にアニメっぽい感じがする。アニメっていうかエヴァンゲリオンっぽいんだけど。でもやっぱアニメと実写は違うわけで、日本らしい特色があって全然いい。

 

今回は京都駅の構内で対決しているんだけど、でかい怪獣は外で、みたいな固定概念を覆す方法で面白かった。

 

ストーリーの厚みを増すためだと思うけど、プログラマの男にいろいろ能書き語らせるのはちょっとうざかった。大した活躍をするわけでもなく、隙間隙間にセリフを埋め込んでくる。あれ、必要だったかな。それから、シリーズ最終作の終わり方があんな感じだったのは、ちょっと不満がある。

 

 

 ソラリス

ソラリス (字幕版)

ソラリス (字幕版)

 

監督スティーブン・ソダーバーグ、主演ジョージ・クルーニーのSF映画。で見てみたが想像していたのと違った。とても静かな映画。眠くなるくらいに。哲学を感じさせるような内容。

 

 

ハノーバー・ストリート

ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど [DVD]
 

 戦時下のメロドラマ。そこは旦那がいるのに付き合っちゃいけないよ、で感想は終わってしまうのだが、ナチスドイツへのスパイ活動の部分はスリルがあって面白かった。こっちを重点的にやって欲しかった。まぁでもメロドラマをやりたかったんだろうから仕方がない。

 

 

 新しい靴を買わなくちゃ

フランス・パリを舞台にしたオシャレな映画。40代未婚女性の願望を描いたような物語。多分主婦とかが見たらイラつくような気がする。そう考えるとターゲット狭いな。

 

で、悪い映画かというと悪くは無い。聞きたいことをズケズケと聞いたりせず、会話を遮ったりせず、セリフがうまい。品があるというか。物語もあまりにもファンタジー過ぎず。

 

 

日輪の遺産

日輪の遺産

日輪の遺産

 

 終戦間近の悲劇。なんだけど正直グッとは来なかった。終戦間近とはいえ戦争中の人間に戦争のない世の中を想像できるものかな。再度力を蓄えて次こそ戦争で勝とうとしか考えられないような気がする。

 

助けようとしたのに死んでしまったっていうのが悲劇なんだろうけど、ただの無駄死としか思えなくてどうも腑に落ちない。

 

 

サハラ 死の砂漠を脱出せよ

砂漠を舞台にしたアクション映画。何にもできないような状況で何とかしてしまう男たちっていうのは格好いい。しかしアメリカ南北戦争の遺産がアフリカにあるっていうのはリアリティがあるのか。

 

エンターティメント作品として普通に楽しめたんだけど、三人組で頑張ったのにエンディングはマシュー・マコノヒーペネロペ・クルスの二人だけだったのはダメでしょう。

 

 

あなたへ

あなたへ

あなたへ

 

高倉健の遺作。ロードムービーとしてなかなか良かったのだけど、なにぶん高倉健がおじいちゃんなので運転している姿を見ていると事故を起こすんじゃないかといらない心配をしてしまった。

 

写真館でのシーン、感動的な音楽流れるの早すぎ。

 

いろいろな場所でいろいろな人のいろいろな時間が流れている。

 

 

ハスラー 

ジャケットはカラーだけど映画はモノクロ。ビリヤード映画なんだけど、ビリヤードというよりも、ハスラーとしての生き様をメインに描いている。120分を超える映画だったが正直良く分からなかった。ハスラーとして生きるよりも人間らしく生きることを選んだって感じなのかな。

 

 

ハスラー2

ハスラー 2 [DVD]

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25年後の続編。若干ふっくらしているせいか、野暮ったい髪型や服装のせいか、トム・クルーズが田舎臭い。役作りのせいなのか、たまたまなのか。

 

これを見ているとハスラーって概念がよくわからなくなる。わざと負けたりして稼いでいるくせに、真剣勝負じゃなかったと落ち込んだりもする。ただポール・ニューマンハスラーになりきれないってだけなのか。

 

 

劇場版タイムスクープハンター 安土城最後の一日

なんで安土城消失を劇場版に選んだのかなっていうのはあるが、茶器の行方を追うっていうのはロマンがある。

 

よく戦国時代の小説や映画を見ていると「戦のない世の中を」っていうセリフが出てきて、当時本当にそんなこと考えていたのかって疑問だったんだけど、本能寺の変後の治安の悪化ぶりを見るとそう願う気持ちも理解できる。大名側の視点ではなく、民衆の視点で考えるって大事だなと。

 

おいしいところを杏が持って行った感はある。あと夏帆のセーラー服姿が見れます。

 

 

 櫻の園

櫻の園-さくらのその-プレミアム・エディション [DVD]

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出来としてはそんなに悪くなかったんだけど、調べてみたら興行成績が酷かったらしい。いろいろな裏事情もあったようだし。菊川怜とかが出ているのはそれで納得した。

 

でも裏事情なんて今の日本映画ほとんどあるので、この興行成績の悪さはなんなのかなって考えると、出来として悪くなかったっていうのが原因なのかも。出来が酷ければ逆に話題になってもう少し客足は伸びたかもしれないし、良ければ当然客は増える。いい意味でも悪い意味でも観た人が強いて誰かに語りたくなる出来ではなかったってことなのか。映画ビジネスは難しい。

 

エンドロールで流れるスピッツの「若葉」が心に沁みた映画だった。

若葉

若葉

 

 

 

 

音楽

 

EVERYTHING AT ONCE / TRAVIS

エヴリシング・アット・ワンス(デラックス)(初回限定盤)(DVD付)

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久しぶりにCDを買った。しかも日本盤。ボーナストラックに「Sing」「Closer」のライブ音源が入っていたので。

 

しかしボーカルのFran Healyは風貌が一気におじいちゃんになってしまっていて驚く。今回というか、ソロアルバム出した頃からだけど。ちょっと前までイギリスの若者と言った感じだったのに。

 

何度も聴いているうちに良さが染みてくる曲を作るバンドなのでまぁのんびりと聴いてみることにする。

 

 

 

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